第295話
オークの群れが多過ぎて傭兵団がどこにいるかわからない。
オークが向いている方向が全て同じなので、おそらくその方向にいるのだろう。
しかしモンスターがここまで統率されてる事に違和感を感じる。
しかし今はそれどころではない。
考えるのは後だ!
「アキーエ!デカい魔法を頼む!俺は空から傭兵団を探して助けに入る!アキーエたちは俺が降りた場所に向かって移動しながらオークを討伐してくれ!ミミウも頼む!遠慮なく全力で退治してくれていいからな!」
「わかったわ!」
「了解ですぅ!」
俺はそう告げてからすぐに空間魔法で空に駆け上がる。
どこだ!
アレカンドロたちはどこにいる!
モンスターたちが向いている方向を見ると崖を背にして戦っている人たちが目に入る。
もう僅かしか立っている人がいない‥
だが‥
まだ助けられる!
俺は落ちるように空から駆け降りる。
そして近づくにつれて大柄な人物が身に入る。
あれは‥
アレカンドロだ!
今まさにデカいオークに攻撃されようとしている!
まだ間に合う!
地上に降りると同時にアレカンドロに攻撃しようとしていたオークを斬りつける!
ふぅ。
何とか間に合ったな。
「ようアレカンドロ。少し困ってるみたいだな。ちょっと手伝ってやろうか?」
俺はアレカンドロにそう告げた。
我ながら男前過ぎるな‥
アレカンドロはポーッとこちらを見ている。
まあどこかの英雄みたいな現れ方をしたんだ、しょうがない。
「マ、マルコイ殿?」
「ああ、そうだ。どうだ手助けは必要か?」
「は、はい!お願い致します!」
よし!
それじゃあオーク退治を始めるとするか!
まずは迫ってきているオークをどうにかしないとな。
しかし俺には広範囲できる技がないからな。
とにかく手数だして減らしていくかな。
俺はエンチャント:火と風を発動させる。
「それじゃあ行くぞ!」
すぐ近くまで迫ってきているオークを一振りで斬り捨てる。
これだけの数だ。
最初から飛ばしすぎると息切れしそうだ。
遠くで爆発音が聞こえる。
アキーエとミミウがこちらに向かいながらモンスターを討伐してくれてるな。
とりあえず2人が来るまでにここいらのモンスターを討伐するとしよう。
近場のオークを倒しているとオークの中で魔法を放ってくるやつがいた。
オークマジシャン?
威力は弱いが面倒だな。
俺の後ろには傭兵団がいる。
ここを離れるわけにはいかないので遠距離から攻撃されると守りきれない。
『穿て!火龍の咆哮!』
アキーエの魔法がオークマジシャンを吹っ飛ばして行く。
助かったうちのデストロイヤーが間に合ったか。
「アキーエすまない。」
「ここは任せて!」
「わかった。俺は上位個体を倒してくる。ミミウがきたら守りを任せてアキーエも上位個体を倒してくれ。」
「わかったわ!」
エンチャント:爆風を発動して自身のスピードを上げる。
オークマジシャンを目指してオークたちの間を縫うように移動する。
いきなり目の前に現れた俺に驚き慌てて迎撃しようとするオークマジシャン。
遅い!
俺はオークマジシャンを斬りつける。
一撃でオークマジシャンの命を経つ。
まずは一体目。
俺は次のオークマジシャン目掛けて駆け出す!
二体目、三体目と倒した頃にオーク側も気づいたのか上位個体と思われる大きなオークが俺の移動を妨げようと移動してきた。
しかしそのオークは赤髪の女性から打撃を喰らう。
すると打撃が当たった瞬間に魔法が発動してオークを火だるまにする。
「ミミウが到着したから私も上位個体を相手するわね!」
「すまない助かる!」
アキーエも参加した事によりオークの上位個体は次々と数を減らす。
ここまでの規模の群れならおそらくキングがいるだろう。
この数を全て討伐するのは俺たち3人でも難しい。
とりあえず上位個体を倒しながらオークキングを探さなければ‥
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