第184話

翌日は身体の痛みもなく快調だった。


結構本気で闘ったから、終わった後は痛みが酷かったから本気でエンチャント:水を使う羽目になってしまったけど、いい特訓になった。


アキーエの攻撃を捌いて此方が攻撃しようとするとミミウが大楯で前に出て、後ろに下がったアキーエの魔法が飛んできた。


なんなのその連携のよさはと思ったけど、モンスターと戦っていた時に自然とそんな戦い方になっていたようだ。


俺は攻撃も防御もできるので大物狙ったりする事が多かったけど、2人は組んで倒す事が多かったからな。


久しぶりに頭アフロになるところだった。

頭のアフロはエンチャント:水で治るのだろうか‥

検証する気はないけど、少し気になる‥


エンチャントは使わないつもりでいたけど、あまりにも何もできなかったので火風土のエンチャントは使用したけど、それでも接戦だった。


2人とも装備品が違うので、アキーエの攻撃力低下とミミウの磁力を使用した戦法はなかったのだが、それでも地力が強かった。


途中から何度か『予測変換』まで使ったからね。

だってアキーエの目が怖かったんだもん‥



少し身体をほぐしてから、厨房に行く。

朝ごはんの準備をする。

ホットケーキでいいかな?


調味をしようと棚を開けると、すぐに部屋からミミウが飛び出してきた。

水色の可愛い寝巻きを着ている。


「ご飯ですか?」


「そうだよ。今準備してるから着替えて出ておいで。」


「わーい。わかったですぅ。」


ミミウは部屋に戻って行った。


昨日はやっぱり足りなかったのか‥

かなりの量を作った方がいいよね。


かなり大き目のホットケーキを各自1枚とミミウに関しては10枚ほど用意してみた。


俺たち3人は1枚食べるのがやっとだったが、ミミウは10枚ぺろりだった‥

本気でどこに入っているのだろう‥


食べ終わった後で今日は食材の買い出しなんかをしようと決めた。


今ある分では明日まで持ちそうにない。

量は結構あるんだけど、ミミウさんの胃袋を満足させるためには買い出しが必要だ。


毎回行けそうにないので、その辺の事はキリーエと相談する。


貴族なんかは定期的に家に食材を運んでもらうサービスなんかを使っているらしく、それを使用する事にした。

キリーエが1番良いところを選んでくると張り切っていた。


ついでにキリーエにランクがもう少し上がってお金回りが良くなったら料理する人を雇う相談をしていたら、商会の稼ぎが充分過ぎるくらいあるのですぐにでも雇えるとの事だった。


「マルコイさん、今のパーティの資金だったらこのサイズの家やったらもう2軒は余裕で買えるよ。」


すでに豪商になっているようだ‥


キリーエは調味料関係で出かけるとの事だったから3人で買い物に行く準備をしていたら玄関をノックする音が聞こえた。


まだ誰にも教えてなかったので、バドリックさんが来たのかと思い玄関を開けると‥




変態が立っていた‥




「やあハニー!」




俺はそっと玄関を閉めた‥

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