自業自得の制約
無人の街である余剰区域に建つ建造物は、内装外装問わず綺麗な状態で保たれているものの、エスカレーターやエレベーターと言った電気で稼働するシステム系統は総じてシャットダウンされている。
よって階段で適当な階数まで駆け上がり、デスクが立ち並ぶ事務所のような一室に潜り込んだ鷹音と紗夜は、そこでようやく緊張を解いた。カーテンが閉め切られ、仄かに黴臭い匂いが立ち込めるフロアの壁に凭れ掛かりながら、鷹音はおもむろに手首の端末を操作し始める。
「……筱川さん、どうして撤退なんか……?」
「今の状態じゃ、あの神屍に傷一つ付けられない事が分かったからだ」
紗夜の問いに応じつつ、少年は何やらラスタから幾つものホロブラウザを展開させ、暗号らしき文字を驚くべき速度で打ち込んでゆく。
眉根を寄せて怪訝な表情を浮かべる彼女に、鷹音は落ち着いた声音で言葉を続ける。
「ずっと懸念はあったんだ。黒鋼壁に空いた穴の大きさを考えれば、街に侵入するのが獣種型だけの筈がない。餓狼種の群れほどではないにせよ、少なくとも数体は人種型の存在を危惧しておく必要があった。けどその予想は外れてほしかった……何故なら、俺や君が持つこの『量産型』では奴を削る事は出来ないからだ」
「どっ、どうして? さっきの黒い狼みたいな神屍は難無く斃せてたよね? あれだけ簡単に斃せるならあのおっきな神屍も問題ないんじゃ……」
「簡単に斃せていたのは相手が餓狼種だったからだよ。獣種型の中でも個体としての力が最弱の神屍だったからこそ、武装の性能に頼る事無く戦術のみで屠る事が出来たんだ」
鷹音の説明をいまいち理解出来ていない紗夜は、細い眉を小さく顰めて首を横に傾げた。
ウインドウの操作を続けながらそんな彼女の仕草をチラリと一瞥した少年は、懇切丁寧に補足を加える。
「獣種型って言うのは、基本的に戦術さえ会得していれば低性能の武装でも相手取る事が出来るんだ。標的の急所を的確に狙う技量と、群れの包囲網に翻弄されない適切な行動選択……そう言った基本の事柄さえきちんと踏まえておけば、この『量産型』であっても斃す事が可能だ」
でもね、と鷹音は手元から視線を外さぬままに続ける。
「人種型となれば話は別だ。あのレベルになると、戦術理解は当然の事、ある一定の能力値を備えたギアでなければ途端に歯が立たなくなる。例えどれだけ動きで撹乱しようが精度の高い攻撃を放とうが、ギアのレベルが足りてない以上、さっきみたいに刃すら通らずジリ貧になってしまうしかない訳だけど」
「なっ、ならどうすればいいの⁉ 筱川さんでも太刀打ち出来ないんじゃどうする事も――」
「簡単な話だよ」
そう言ってラスタの操作を終えて全てのブラウザを閉ざした鷹音が、今度は耳元の通信機に手を宛がい、中央のボタンを押して無線を繋いだ。
「今の武装で斃せないのなら、より強力なギアを持ち出して斃す他に方法は無いさ」
鷹音の耳に僅かなノイズが走り、やがて硬質な色を持つ女性の声を捉えた。それと同時、無線先にいる者の周囲に満ちる慌ただし気な喧騒と絶え間ないキーボードの音が紛れ込む。
『――この回線信号は……貴方ですか、筱川鷹音?』
「やぁ、市乃瀬さん。突然の連絡すまないね」
無線の向こう側で僅かな困惑の声を漏らしたのは、システム管理課副主任の市乃瀬季遥だった。
『機士の無線は常にオペレーションフロアに接続されている筈ですが、どうしてシステム保管室の通信に入り込んでいるのです』
「ちょっと此方側で勝手に回線を切り替えさせて貰っただけだよ。この事態が済んだらちゃんと戻しておくからそこまで嫌そうな声を出さないでくれないかな」
『別にそんな声など出していませんが……』
鷹音と会話している最中でも、季遥は絶えずキーボードの操作を続けているようだった。
軽快なタップ音がその事実を鷹音に知らせてくれる。
「用件だけ言わせてもらうよ。俺の専用ギアはあとどれくらいで羈束解除出来る?」
『……今、その作業中です。もう暫く待って下さい』
そこで僅かな間が空き、季遥の声が少しばかり緊張を帯びたものに変わった。
『何かあったのですね?』
「話が早くて助かる。黒鋼壁に空いた穴から
『……猛鬼種の、それも上位種ですか。確かに今の武装だと無力も同然ですね』
「だからなるべく早く俺のギアを使えるようにして欲しいんだけど」
『だから今まさに凍結処理の解除を行っているところです。大人しく待っていて下さい』
季遥の声音に、少しムキになったような変化があった。
『そもそもここまで武装羈束が強固になっているのは、貴方が二年以上もギアを放置していた所為ですよ。一度凍結処理を施された武装は、再起動されるまでの月日に比例して
「いやほんと、それは重々理解している訳だけど。今こうして困った状況になっているのが完全なる自業自得だと言う事もね。その点に関しては充分に反省しているから、その後悔に免じて早急にギアを解放してくれ。お小言は後で幾らでも聞く」
『言われなくともやっています』
心なしか、キーボードを打つ音が強く大きなものに変わった気がした。
苦笑を浮かべて頬を掻く鷹音の耳に、彼女の言葉が続けて入り込んでくる。
『それと、羈束解除が済み次第、此方で貴方の装備一式の更新を行います。ラスタの操作権限レベルを一時的に下げておいて貰えますか』
「了解。宜しく頼む」
『ご武運を』
淡白な言葉を最後に、季遥との無線は切断された。
再びホロブラウザを出現させ、端末の一部機能を外部から操作出来るよう設定を行う。ものの一〇秒程度で作業は完了した。
矩形のウインドウを納めて一息ついた鷹音の耳に、巨大な重量物が地を打ち付ける音が微かな振動を伴って届く。
「……俺達を探して移動し始めたか。流石に屋内までは入れないだろうけど、手当たり次第に周囲の建物を壊し始めたら厄介だな」
少年の隣で、怯えたように肩を縮こませて神屍の足音に耳を澄ませる紗夜が、不安げな視線を鷹音に注ぐ。
「これからどうするの……? ずっとここで隠れてる訳にもいかないんでしょ?」
「そうだね。幸いここは壁の間際で一帯に広がるのは無人の街で、一般市民の被害は考慮しなくていいけど、だからと言って自分達の準備が整うまであの神屍を放置しておく訳にはいかない。戦わずとも陽動を行い、奴をこの辺りに留めておく必要がある」
鷹音は自らの腰に取り付けられた閃光手榴弾の残数を確認する。ベルトに吊るされた円筒缶は三つ。その存在を改めて確認した後、隣に座る少女へと問いを投げた。
「紗夜、先程と同じ質問をするけど、これから君はどうする? ここで事態が収束するまで待機しているも良し。俺と共に来て、現時点で勝算の薄い戦いに加わるも良し。全ては君の判断に任せる。君がどんな行動を選択しようが、俺はそれを否定したりはしない」
「え? そんなの決まってるよ」
答えがあった。
心に定められていた回答を即座に引き出した、
鷹音の言葉を受けた紗夜はさながら、既に過去の産物になりつつある『Aと言う問題に対してBと言う解答を提示する』プログラムの行く末である特化型人工知能の如く、半ば反射的とさえ思える程の即断を見せた。
問いを受け、自らの中から答えを引き出す――そんな当たり前の思考が介在する余地など無かったほどに。
「私も行く。こんなところで一人隠れてる事なんて出来ないよ。今の私にだって出来る事はあると思うし、誰かが助けを求めて手を伸ばしてくるかも知れない。そんな時の為に、私は筱川さんと行く!」
「……、」
ほんの僅かに。
胡乱と怪訝が混じり合った色を、鷹音は己の瞳に宿した。
両の拳を握って気合を露わにする少女に見られぬよう、さりげなく瞼を伏せて視線を逸らす。
――鷹音は紗夜の意思を尊重すると決めた。
だからこそ彼女を安全な場所に退避させるのではなく、何も出来ずともその場に残ると言う選択肢を与え、意志が変じていないかその確認と更新を行った。
しかし。
流石に彼もここにきて不審に思い始める。
否、この少女に対する疑惑や懸念と言ったものは少し前の時点で既にあった。だが状況が状況だっただけに言及する事はせず、無反応を装って流してきたが、ここで
しかしここでもそれは口に出さない。
出したところで何がどう変わる訳でもないからだ。
やるべき事も、それに臨むのが自分とこの少女のみであると言う点も、決して変わらない。
「……分かった。なら念の為にこれを渡しておく」
建物の外を周回する神屍の重い足音が、心なしか音量を増して聞こえ始める。
ひとまずこの辺りに未だ自らの獲物がいると思ってくれている事に少しの安堵を感じた鷹音は、腰のベルトから金属缶を二つ取り外し、紗夜へと渡した。
「君を戦わせるつもりは毛頭ない。だが万が一の事もある。使用するタイミングは君の自由だ。好きに使え」
「う、うん」
頷く紗夜に鷹音は閃光手榴弾の扱い方を端的にレクチャーする。と言っても、円筒の上部に取り付けられたピンを外し、その三秒後に閃光が発されると言う事くらいしか説明する要素は無かったが。
人間がまともに視認すれば半日は視力を失うとされるこの閃光手榴弾は、機士や支機官であれば何処であれ携行が許されている。
ホロウによって実体を持つ戦闘服やブラッド・ギアとは異なり、現実として存在する道具の一つ。監理局が製造と管理をまとめて担っており、機士に限って言えば一度の出撃で五つまで携帯出来る。
基本的には神屍に対してのみ使用されるが、数年前に機士の一人が日常生活の中でこれを持ち歩き、うっかり誤爆させしまった事で一般市民に少なからぬ被害が出てしまった事例が存在する。故に街中での使用は当然の事、携行すら禁止されているが、この事態を鑑みればそのような事項は無視して構わないだろう。
鷹音と同じようにベルトのフック部分に閃光手榴弾を取り付けた紗夜が、その存在を確かめて一つ頷いた後に疑問を呈した。
「筱川さんはどうするの? あの鬼みたいな神屍と戦うって言っても、今の武器じゃどうしようもないんだよね。どうやって時間を稼ぐつもりなの?」
疑問を呈する紗夜の傍らで、鷹音は自身の意識をなるべく深層へと潜り込ませていた。
集中が高まる。
その最奥に在るのはただ神屍を屠る事のみを考える殺戮の意思だ。
正直な話、神話の神々を意のままに撃滅してきたかつての戦闘感をありのまま取り戻す事は不可能であると鷹音は判じていた。どれだけ精神を研ぎ澄ませようとも当時の自分には遠く及ばないと言う事も。
それは決して武装の差異から生じる難点ではなく、純粋な自身の力量の未熟さ故に生じた弊害だ。
確かに神屍は首や心臓などの急所を正確に斬れば死に絶えるものの、全ての機士が一撃で急所の悉くを斬り裂けると言う訳ではない。そしてその技量は、常に磨き続けなければ錆びてしまう類のものだ。
餓狼種の群れと対峙した際に感じた自身の限界。
それはつまり、己に課せられた責務の全てを二年以上も放棄してきたが故の制約である。
けれどその事を今更に悔いても仕方がない。現状に於いて出来る最良の動きを想定し、それに応じた戦闘シミュレーションを脳内で構築する。
深い集中により意識が浮遊する感覚を味わいながら、鷹音は低い声音で紗夜の問い掛けに応じた。
「時間稼ぎにのみ徹するのであれば幾らでもやり様はあるさ。破壊をひたすらに求める
仮に戦闘経験の少ない機士が死廃領域などで一度も会敵した事のない神屍と遭遇した場合、李夏を始めとする監理局のオペレーターがその神屍の特性や危険度と言った情報を機士に伝え、戦闘に及ぶか退避に徹するかの選択を下す。
当該機士の実力を鑑みて、交戦に移行しても問題ないと判断すれば戦いのサポートを引き続き行う。実力が及ばず、撤退すべきとの判断が行われれば最も確実な逃避ルートを調べて機士の安全をサポートする。
想定外の状況に陥った場合、大半の機士は正常な判断能力を失う。だからこそ常に外部から正確かつ冷静な支援が必要なのだ
とどのつまりオペレーターが機士のサポートを担うのは、その機士に然るべき〝情報〟と〝実力〟、そして〝判断力〟の三つが備わっていないと認識している為である。
会敵した神屍の危険性と自身の実力を即座に天秤にかけ、交戦か撤退かの判断を自身で下せるのであれば、無線による支援など必要ない。そして実戦と言う緊張と焦燥に身体を縛られた状況でその判断を冷静に下せるのは、一握りの実力者だけだ。
少なくとも、ほぼ全ての神屍に関する情報を漏れなく持ち、単騎で複数の神屍と対峙しても難無く生還し、如何なる状況であれ冷静に物事を思考出来る鷹音は、オペレーターによる支援を必要としない実力者である。
故に、恐らく今の事態をきちんと把握しているにも関わらず、監理局は鷹音に対して無線による支援を行わない。
街の中心部で餓狼種の残党を掃討する機士達の方が支援の必要性は高いと判断されているからだ。
「……、」
少しだけ、少年は現状であまり関係の無い事を考えた。
彼が紗夜の無断出撃を聞いてオペレーションフロアに踏み入った際、かつてと比べてオペレーターの数が異様に増えていると思ったのだ。
鷹音が最前で戦っていた頃、オペレーターは十名にも満たない程であった筈なのに、今ではその四倍近い人員がフロア内で声を飛ばしていた。
射葉から、今の機士達は大半が
オペレーターの数が増えたのは、勿論機士の数そのものが増えた事も原因なのだろうが、その殆どが遠隔支援を必要とする者ばかりだからなのだろう。
その事実を知ったからと言って、鷹音が感じる事は何も無い。支機官とは異なり、機士の資格を有する者は数年おきにその顔触れが代替わりしやすい事を知っているからだ。五年以上も機士の任に就き続けている者など、世界中を見渡しても精々二割に及ぶかどうかと言ったところ。
鷹音の知る三年前は比較的強者が集結していた。単に今の代に練度の低い人間が運悪く集ってしまっただけの話である。
そこまで考えて、余計な考え事だったと苦笑する。その余計な思考を頼りとして集中の深度をある程度の浅さにまで引き上げた。
少年は昔から戦闘に於ける過度な集中を好まなかった。
過去に一度だけ、最大深度の意識の中で戦闘に及び、記憶を飛ばした経験があったからだ。
(……よし)
短い息を一つ吐く。
ビルの外から聞こえる
腰に提げた機械直剣がほんの僅かな重みを伝えてくる。
新人機士にとっての扱いやすさを重視して造られたこの光彩量子の剣は、彼にしてみれば少々軽い。
重さだけではない。刀身の長さも柄の太さもグリップの質感も、かつて自分が愛用していたものとは比べ物にならない。言ってしまえば頼りないほどだ。
制約だらけの現状。
市乃瀬季遥が鷹音本来のギアを使えるよう動いてくれているが、事実、武装のみを取り戻したところで何かが変わると言う保証もない。もし自分の手に余るのであれば、その時は餓狼種の掃討を終えた機士をこちらに派遣してもらうよう手配するだけである。
猛鬼種との戦闘経験がある人間がどれだけいるかは分からないが、何も全員が全くの新人という訳ではないだろう。であるならば、ある程度は物量作戦で押し切れる可能性もある筈だ。集団戦闘の経験は自分にはないが、まぁどうにかなるだろう。
……そんな風に。
あの神屍を自分一人では相手取れなかった場合を無意識に想定し続ける鷹音の思考は、直後、思わぬ形で遮られる事となった。
ズズン!! と言う轟音を伴った凄まじい振動が、彼等のいるビルを激しく揺らしたのだ。
少年は咄嗟に体勢を低くして警戒し、少女は小さな悲鳴を上げて壁に身を寄せた。困惑の表情を浮かべる紗夜を余所に、鷹音が現状把握の為に思考を巡らせ、だがすぐ後に警戒を少しだけ解いた。
破壊音の原因は、まず間違いなく
だが音の発生源は鷹音達のいるビルではない。現在位置からおおよそ一〇〇メートル程離れた地点にある建造物。その外壁を
恐らくは標的を見つけられない事に業を煮やした末の破壊行動か。
余剰区域の街並みが破壊されれば、その修繕に伴って枢機市の財政が少なからず圧迫されるが、正味の話、鷹音にしてみれば知った事ではない。標的の発見に手こずって『八つ当たり』を繰り返してくれればそれで時間稼ぎになる。
と。
そんな一種の楽観すら鷹音は抱いていたのだが。
「ッ……!」
鷹音は瞠目する。
この周辺に一般市民はいない。いるのは鷹音と紗夜、そして黒鋼壁の修繕を任されていた支機官の者達だ。
であれば、聞こえた悲鳴は支機官の誰かが発したもの。恐らく先の破壊行為の
猛鬼種の存在を確認し、鷹音が支機官達に退避するよう指示した際、彼等は幾つかの建物にバラける形で逃げ込んだ筈だ。
鷹音が目を瞠ったのは、そんな確率の低い不幸が現実に起きてしまった事が全くの想定外だった故――――
ではなく。
鷹音の傍らで身を竦ませていた紗夜が、支機官の悲鳴を聞いた瞬間、何らかの操作を受けたかのように走り出したからだ。
まるで何かに取り憑かれたかの如く。
鷹音ですらコンマ数秒の遅れを伴って認識するほどに、紗夜は途端に床を蹴って駆け出したのだ。
向かうのは外に面したフロアの窓。
壁一面に設けられた硝子窓へと接近した紗夜はその後、躊躇なく跳躍し、丸めた身体で硝子を突き破ってビルの外へと躍り出た。
硝子の破砕音と共に頭を抱えた姿勢の紗夜が中空へと放り出される。
その姿を見た瞬間、鷹音は咄嗟に紗夜を追って駆けた。ここはビルの三階。紗夜の身体が重力に従って落下を始め、彼女の小さな背中はすぐさま少年の視界から消えた。
異常とも思える程の突発的な行動。
だが彼にしてみれば、全くの想定外ではなかった。
顔を顰め、歯噛みをする。
鷹音の脳裏に、先ほど紗夜に対して抱いた疑念や怪訝と言った感情が、再び顔を覗かせた。
雪村紗夜の心根は、清廉そのものだ。
自らの危険を顧みず、誰かの為に身を賭してまで救いの手を差し伸べる。
それは彼女が無謀を押してこの場にいる事が、何よりの証明であろう。
けれど。
鷹音にはそれが、彼女本来の行動理念ではないような気がした。
彼の中で、雪村紗夜と言う少女が、
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