辞職事変②

前回のあらすじ

辞表を提出する為に特級呪霊達に

ゴールドシップの足止めを依頼したトレーナーだったが

トレーナーの辞職を食い止めたいのはゴールドシップだけでは無かった。






「何でだ!? 何で仕事を辞めるって言うんだ!?

俺達仲間じゃなかったのかよぉ!!」


マフティー(偽)がガンダムに乗って大量のモビルドールと戦う。


「俺が仕事を辞めるのは必然なのだよ・・・」

「そんな必然ぶっ潰してやるぅうううううううううううう!!」

『こちらアグネスタキオン、 マフティー、 聞こえるか?』


アグネスタキオンが通信を繋げる。


「こちらマフティー!! 何だアグネスタキオン!?」

『悪い報せだ、 今トレセン学園内に特級呪霊3体が入り込んでいる』

「何だと!?」

『更に別の呪霊が領域展開をした、 他のウマ娘達はそっちにかかりきりだ』

「つまり・・・俺とお前が最後の希望って訳か!?」

『そうなるが・・・君の目の前にモルモット君

つまりトレーナーは居るかな?』

「あぁ、 今戦ってる最中だ!!」

『そうか・・・私の眼の前にもトレーナーが居る・・・』

「分裂能力・・・!!」

『その通りだ、 しかし辞表を持っているのは何方か一人だけの筈だ』


辞表を提出するのに二枚提出する馬鹿は居ない。


「つまり俺がさっさとこっちのトレーナーを捕まえれば良いという事か!?」

『話はそう単純じゃない、 トレーナーが分裂の能力を持っているのは

私も初めて知った、 故に能力の内容が分からない

それ故に分裂出来る限界も把握出来ていない』


はっ、 とするマフティー。


「3人目が居る・・・って事か?」

『そう言う事だ、 つまりマフティー、 君がするべき事・・・

何だか分かるね?』

「あぁ・・・・・分かった・・・やってみる!!」


自らの全身全霊を込めたダンスを披露するマフティー。


鳴らない言葉をもう一度描いて

赤色に染まる時間を置き忘れ去れば

哀しい世界はもう二度となくて

荒れた陸地がこぼれ落ちていく一筋の光へ


「どうだ!?」


モビルドールが全て破壊される。

ダンスは万能なのだ。


「ふん、 こちらの俺は偽物だ」

「分かっているさ、 行くぞ!!」


トレーナーに釘を打ち付けるマフティー。


「芻霊呪法、 共鳴り!!」

「ぐぅ!!」







別地点のアグネスタキオンとトレーナー。


「くぅ!! 共鳴りか!!」


ふらつくトレーナー。


「勝機!! はぁああああああああああああ」

「こ、 これは!?」


今アグネスタキオンが突いたのは経絡秘孔の一つ。

ゴールドシップがアグネスタキオンとの実験の末に発見した

【仕事を辞めたく無くなる秘孔】である。


「ふっ、 だがこちらには秘孔破りが」

「その手は使わせない!! うおおおおおおお!! 薬品乱舞!!」

「くぅ!!」


劇薬の薬瓶が飛び交う、 全てを捌、 尚且つ経絡秘孔を破る

秘孔を突かなくてはならない、 圧倒的に時間が足らない。


「と、 思っているのか!? The・World!!」

「な、 なにぃ!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る