ループの終わり

「日本政府閣僚各位に申し上げる、 私はマフティー・エリンだ」

「うわぁ、 ハイジャックだ、 仕事辞めよう」


ハイジャックに巻き込まれたトレーナーとウマ娘達。


「いや、 俺はハイジャックでは無い

頭にふざけてカボチャを被ったら抜けなくなってしまった

助けてくれ」

「日本国政府官僚に助けを求めるなよ・・・」

「あたしに任せろ!!」


ゴールドシップが立ち上がる。


「このカボチャ、 私が何とかして見せる!!」

「え? あ、 ありがとう」

「気にすんなよマフティー!! あたしとあんたの仲じゃないか!!」

「しょ、 初対面だよな?」

「・・・・・」


ゴールドシップはアグネスタキオンを見た。

アグネスタキオンは「?」と首を傾げた。


「そうか・・・ループが終わって記憶を失ったのか・・・」

「は、 はい?」

「いいさ、 こっちの話さ、 じゃあとりあえずそこに立ってくれ」

「お、 おう」


マフティーから離れるゴールドシップ。

そして駆け寄ってドロップキックをする。

カボチャは木っ端微塵に割れた。


「ぐはぁ・・・」

「マフティー・・・いや・・・ごん、 お前だったのか・・・」


マフティーの正体はごんであった。

ごんはその後、 山に帰って行った。

そしてゴールドシップとウマ娘一行、 トレーナーはトレセンに

戻る事が出来た。


「天下御免のハッピーエンド、 って奴だな」


ゴールドシップは自分の腕の起動しなくなったタイムマシンを見る。


「ゴールドシップさん!! トレーナーがまた辞めようとしてますー!!」

「ふん、 良いだろう、 今回も華麗に仕事を辞めるのを止めてやるぜ!!」


ゴールドシップは走った。

その姿はまるで黄金の船がジェットを付けて疾走する如く

煌き美しい姿だった。

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