クーラー

「暑いなぁ・・・トレーナー辞めようかな・・・」

「クーラーを買うからそんな事言うなよぉ!!」

「それならばこのクーラーを使うと良い」

「アグネスタキオン!! そのクーラーは一体!?」

「涼みたくてねぇ・・・クーラーを作ったらしい」

「らしい?」

「うーん、 記憶が飛んでいるんだよなぁ・・・」

「??? まぁとりあえずクーラーを取り付けるか

アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!」


ゴールドシップの手際の良さで部屋にクーラーをつける事に成功したのだった。


「じゃあ早速クーラーをつけてみよう!! ぽちと」


ヴああああぁ・・・たすけて・・・

くるじぃ・・・せまぃ・・・あけて・・・(クーラーの音)


「おぉ、 涼しい涼しい」

「いや、 それよりもクーラーから異音がするぞ

アグネスタキオン、 これは一体如何言う・・・」


暫く旅に出ます、 探さないで下さい(書置き)


「アグネスタキオンんんんんんんんん!!!」

「仕方ないなぁ・・・どうせスピーカー何か仕込んでいるんだろ

どぉれ、 中身を開けて見ますかね」


クーラーを開けるゴールドシップ。


「・・・・・・・・・」


クーラーを閉じるゴールドシップ。


「トレーナー」

「何だ?」

「家電量販店で扇風機買いに行こうぜ!!」

「・・・・・分かった」


ゴールドシップが開いたクーラーの中に何が有ったのか

トレーナーは聞く事が出来なかった。

その後、 クーラーは取り外された。

取り外されたクーラーのその後は知らない。


しかしトレーナーは捨てられたクーラーを見る度に

あの異音が再び耳に蘇ってくるのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る