/敗北の味

ゴールドシップが作った焼きそばを食べる

トレーナーとメジロマックイーン。


「横手やきそば喰いたくなって来たな、 仕事辞めよ」

「な、 何を急に言い出すんですかトレーナー!!」

「ならば明日、 また来てくれ

本物の横手やきそばって奴を喰わせてやりますよ」

「いや、 コンクリートジャングル東京ならば

横手やきそばが食べられる店があるだろう」

「いや!! 横手やきそばを食べさせてやるよ!!

嫌だと言ったらトレーナーの家に横手やきそばを死ぬまで送り続けてやる」

「それは嫌だなぁ・・・分かった、 良いだろう

ならば待とうじゃないか」

「ありがとう、 そうと決まれば行くぞマックイーン!!」

「わ、 私も行くんですの!?」


メジロマックイーンを抱えて行くゴールドシップ。


「何処に行くんですのー」

「食材を買いに行くに決まっているじゃないか!!」

「なるほど・・・それで何処に買いに行くんですの?」

「勿論、 スーパーだ!!」


スーパーにて食材を買うゴールドシップ。


「こんなに沢山買うのです?」

「あぁ、 試作もしなくちゃならないからな」

「意外と真面目に作るんですね」

「当たり前だろう!! 焼きそばだぞ!?

何処にふざける要素が有るんだ!!」

「それはすみません・・・」


トレセン学園に戻り横手焼きそばの試作を始めるゴールドシップ。


(こんなに真面目な顔のゴールドシップは初めてですわ・・・)


極めて真剣に焼きそばを作っては食べ

作っては食べていた。

そしてとうとう横手やきそばが完成した!!


「出来たぞトレーナー!! さぁ食べてくれ!!」

「いただきます!!

・・・・・ウスターソースと卵焼きが絶妙にマッチしている最高だ!!」

「そうだろう!! これで仕事も続けるよな!!」

「いや、 もう辞表自体は出した」

「うぁあああ・・・うぁあああ・・・」


10割ダメージを喰らったゴールドシップ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る