「あ」亜炭(あたん)
石炭の一種である亜炭は、仙台では家庭用の風呂やストーブの燃料として明治から昭和のはじめまで用いられていました。学校でも亜炭ストーブでした。
またこの時期、仙台で「木炭」と言えば亜炭のことで、木炭のことは「炭」と呼んでいたそうです。
もともと伊達藩では埋木細工の材料とするために亜炭を採掘していました。採掘された亜炭のうち炭質亜炭は最初は不要物として捨てられていたのですが、使ってみるとよく燃える、と、燃料として用いられるようになり、さらに採掘がさかんになっていったということです。
『風琴ねずみと夜の電車』の時代、夕方あちこちから漂う亜炭の匂いが仙台という町を特徴づけていたようです。その光景を書いてみました。
参考:『市史せんだい vol.12 特集 仙台の燃料事情』2002
『ガキ大将の戦陣訓 大正生まれの歳時記』紫桃 正隆著 宝文堂出版販売 1989
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