第12話 その読み方?
外来の窓口で処理が終わるのを待ちながら、引っかかったことをスマホで検索し、解決しようとした。ちなみに、今の3G以降の携帯・スマホは病院での利用範囲もかなり広がっている。もちろん、どこでもいいわけではない。特に通話は限定されていることが多い。アプリは全面的に利用可能なことが多い。
「ニクメシュ」か「ニクゲシュ」か、を調べた。正確には「ニクゲシュ」だ。しかし、医療現場では慣習的になぜか「ニクゲシュ」と発音するのだそうだ。
理系だけでなく、案外こういうことはある。おそらく、どこかの偉い人が間違えて、それが慣習的に定着したのだろう。FPは正確には「フィナンシャル・プランナー」だ。数列的概念(正確ではない)であるテンソルは英語では「テンサー」か「テンソ―」だ。どこにでも慣習的な言い間違いは存在する。もっとも、それは直すべき絶対的な間違いではない。言葉というのはそういうものだ。「だらしない」はもともと「しだらない」だったりする。言い方が変化するというのは辞書が一般的に普及しないときにはよくあったことだ。よく芸人さんは「幕間」を「マクアイ」ではなく、「マクマ」と読むのだそうだ。国語の試験ではないので、通用していればそれでかまわないのかもしれない。
じゃあ、お医者さんは、「発芽玄米」を「ハツゲゲンマイ」と読むのかな。「麦芽とホップ」は「バクゲとホップ」と読むのかな、と下らないことを考えた。
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