情報に関するアレ

 新聞や指名手配書が存在していて、物事がすぐに全国民に知らされます。紙の大量生産と活版印刷はそれなりの文明レベルがないと成り立たないのではないかと。多分、識字率もほぼ100%なんだろうな、その世界、どこの日本なんだろう。


 あとは写真ですね指名手配書に似顔絵ではなく写真つけて全国に告知、そして誰も彼もがお尋ね者になった主人公の顔を知っているとか、ものすごい設定です。全国津々浦々、どんな辺境でも複合機が存在してて、消耗品はアスクルが受け付けてくれるに違いない。人の移動は徒歩、馬、馬車なのにね。


 すごいのは、瓦版ですらなく毎日発行される活字の新聞という情報媒体が普通に存在する剣と魔法の世界。そして、国家レベルの犯罪ではなく単なる窃盗とか横領ぐらいの容疑で、全国津々浦々に広く知らしめる容赦のなさ(主人公限定で)。毎日発行するほどの情報量あるのかとか、その作物の収穫量とかは国家機密じゃねとか、現代の先進国レベルで情報はあふれかえっていないと思うよ異世界は。


 一般庶民の移動も制限されるような、封建制の社会で、その上、冒険者ギルドなどに加入するのに、自分の名前も書けない人がいるとかなのに、なんで新聞とかあるのって、それだけのインフラ整備して発行部数が少なければ当然のごとく高価な代物になるし、情報にはそれだけの価値があるという教養がある人がそれだけ存在するというのに、そんなものの存在を許してしまう国家があるというのが、とてもチグハグで違和感を感じてしまいます。


 遠隔地への情報伝達なども、低コストな魔法的な不思議パワーで全てどうにかしていると、脳内補完する次第です。


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