第二十六章 いささか冗長になってきたかも知れませんが
第251話【単なる随筆】きた君に行きたいところだけどロンガルに行きたいのに「はにがれ」【余談もいいとこ】
ご覧いただきありがとうございます。
以下、いささかのネタバレを含みます。
ネタバレの苦手な方は、是非、第001話から第100話までの本編をお楽しみの上、再度お越しください。
なお、第十二章~第十九章、第110話~第199話は欠番で、最初から存在しません。
――ここから――
淡い。
淡いんだよ。
もう、瓶のぞきより淡いんだよ。
「熱帯魚は雪に焦がれる」
淡いだけに思いが一生懸命で、濃いんだよ。
ところで個人的には両生類って熱帯魚でも雪でもないと思います。
以下、私の理解不足が色々あると思います済みません。
まず、この物語は恋ではないと思います。
でも、友情とも違うと思うんです。
この子と――あの子と、一緒の空間を過ごしたい
それ以上奥深く入り込んでいき関係性を濃くして壊してしまうことを……、恐れているって感じではないな。
ただ、お互いがお互いの人間関係の中で「一緒に過ごしたいなー」「いまは邪魔かなー」とかすれ違っていく淡さが淡々と連なっていくうちに、なんかこう、
「もう、いっそもう一歩踏み込んだ関係になっちゃって」
という気分にもなるし
「いやいや、今のこの柔らかい月明かりの中の二人を維持して」とも思ってしまうし。
お互い「隣同士にいたい」と思いながら、その思いは「図々しい願いではないのか」と戸惑ってしまい、合図は何度も送り合うんだけれども、「え、受け止めちゃっていいの? ち、ちがうよね」見たいな、そんな「淡い特別」が重なり合うお話しです。
ダメだ、すでに何いってるかもわからない文章だ。
あとね、尊いのが、ご本人同士だけじゃないんだ。
お父さん同士の「娘への思い」がこれまた尊いんだ。
これこそまさに尊い。
そして娘の父への思いも尊い。
やべ、「尊い」いいすぎてゲシュタルト崩壊してきた。
それくらい「尊い」。
昔読んだ漫画の中で「映画のあらすじを語らせるなんて愚の骨頂だ。
映画は、映画でしか表せないものを表しているのだから」
みたいな台詞がありましが、まさにそれ、「九巻かけて語られる淡くて濃い関係性がそこにある、すてきな二人の女の子のお話し」です。
あと、表紙がどれも綺麗。
そんな、淡い淡い、あわあわな関係性にあわあわしながら戦記物を書きました。←をい。
もし、お気に止まりましたら100話までの本編をご笑覧ください。
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