第239話【ネタバレあり】戦わない「高貴な狼」【解説編】
ご覧いただきありがとうございます。
以下、いささかのネタバレを含みます。
ネタバレの苦手な方は、是非、第001話から第100話までの本編をお楽しみの上、再度お越しください。
なお、第十二章~第十九章、第110話~第199話は欠番で、最初から存在しません。
――ここから――
これもなー。
最近こんな書き出しばっかり。
小説のタイトルが徹攻兵「アデル・ヴォルフ」なのに、アデル・ヴォルフ機関の戦闘描写がないんですよね、これがまた。
で、ノーズアートで狼に触れたり、アンテナが狼の耳の形に似ているなんて描写もないので何が「高貴な狼」なんだか、と。
まあ、欧州での戦乱を書きたくなかったというか、そもそも、四十八歳のおっさんが、四十八歳の友人と供に戦う話しなのに、欧州の話しまで混ぜちゃうと、視線があちこちに飛んじゃうというか、収拾が付かなくなるというか、まあその、はい、力不足は否めませんです、はい。
作中でも輝巳にいわせていますが、作者本人である私自身、旧大国、旧敵国条項というものにイラっとしています。
そこで「旧敵国だけで使える強力な兵力にしてやんよ」と思いついたのが民族特性。
で、自衛隊所属ということで戦争描写が必用となり、戦争となった場合、敵国にするのはあの国に悪役になってもらわざるを得ないとなり、あの国の民族問題といえば、とだんだんセンシティブな話題になっていくのですが。
オーストラリアを加えたのは昔旅した思い出補正もあります。
アメリカではネイティブ・アメリカンに光を当てましたが、これまたセンシティブな話題になりますが、アメリカには肌の白い「黒人」がいます。
「いました」なのかな。
身分証明書に人種欄が残っていた時代の話しなのですが、混血などで肌が白く生まれたとしても、数代前までさかのぼって黒人の家族がいたりすると、白人を名乗っても誰からともなく「あの人は黒人だ」と指摘されてしまうので、人種欄には黒人と書いていた、という時代、地域があったそうです。
そこにまで光を当てると、そもそも戦記物なのに話の脱線具合が大きすぎるので触れませんでした。
脱線ついでにわずかばかり触れると、イスラエルではあの「ユダヤ人」がパレスチナ人に対する迫害者の立場に立つという報道を読んだことがあります。
報道合戦自体、「正義の主張vs正義の主張」なのでなにか片側だけを鵜呑みにするのは具の「真骨頂」だとは理解しているのですが、なにも彼の民族が「被害者」の立場だけとは限らないんだよな、と気づかせてくれた記事でした。
同時に「ドイツが悪者の立場だけではない歴史を持つ」と再認識とさせてくれた記事でもありました。
さてさて「ヤクト・ヴォルフ」を書く時は、その徹攻兵が増えます。
いろいろいきさつがあって増えるんですが、取り締まりをする国際機関も生まれて、みたいな展開です。
「展開です」じゃなくて「じゃあ書けよ」ってはなしなんですけれどもね。
もし、お気に止まりましたら100話までの本編をご笑覧ください。
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