第215話【ネタバレあり】八本様と三脚様、改め星回り【解説編】
ご覧いただきありがとうございます。
以下、いささかのネタバレを含みます。
ネタバレの苦手な方は、是非、第001話から第100話までの本編をお楽しみの上、再度お越しください。
なお、第十二章~第十九章、第110話~第199話は欠番で、最初から存在しません。
――ここから――
これなー、ご存じの方には即座にぴんと来るし、ご存じのない方にはなんか雰囲気だけが起草される、そういう表現だと思います。
もともと、主人公格となる五人に徹攻兵となる能力が理由が欲しいと思いました。
なにか、本人達の力だけではどうすることもできない理由で、「のりのりというわけでもなく」「嫌々というわけでもなく」役割として取り組む姿勢が欲しいと思い、その根拠としてなんで彼らが選ばれたかの原因となる出来事を設定したかったのです。
よく、物語とかだと「同じ事故にあった生存者同士」みたいなものがありますが、それだと「別の事故にあった生存者同士」でまた別のグルーブが発生しうることになり、なんか特別感がないなあ、と。
そこで思いついたのが誕生日周期。
六十四という数字は、作者のペンネームが「八八八-八七八」なくらい八にちなんでいるので、八が関係するのは凄く自然な流れなのです。
六十四は八進数の百に当たる数字で切りがいいというのもありました。
ちょうど、五人くらいだと誕生日が一学年にばらけるという収まりの良さもありました。
こうして、六十四日周期で顕現者候補が生まれてくるという、「星回りにに選ばれた」ロマンチックな背景ができたのですが、ここまで来ると具体的な日付も設定したくなります。
キャラクター同士の会話でも「お前の方が誕生日が早い」みたいな会話がさらりと流れて、現実味が増すというものです。
起算日をいつにするか、どんな出来事が切っ掛けで始めるべきかを考えた時に、そもそも、SFだけでは説明しきれない徹攻兵の能力の裏付けには、超常の力が必用だと思っていたこともあり「あー、そっか」と思いついたジャンルがあったのです。
色々調べて、南太平洋で大きな地殻変動のあった日を起算日としました。
その日自体特別な日なので、そこから六十四周期が始まるというのは悪く無いと思えたのです。
ただ、作中では具体的な日付には一切触れていません。
作者は登場人物の諸情報をスプレッドシートにまとめているので具体的には細かく決まっています。
ただもし、拙作を気に入ってくださった方が「俺って徹攻兵の生まれに当てはまるのかな」と考えてくださるようなことがあった時、ばっさり「関係ねーや」となって欲しくないと思い「もしかしたら」を秘めていたくて、伏せることにしました。
あと、仲の良い友達の誕生日と自分の誕生日をスプレットシートとかで計算して「お、六十四周期じゃん」みたいな発見があったりするとおもしろいよな、と。
まあ、そこまで拙作を気に入ってくださるなんてことはなかなか無いと思うのですが、
もし、お気に止まりましたら100話までの本編をご笑覧ください。
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