応援コメント

第108話 【挿話】皐月 die Aufschlitzerin【外伝】」への応援コメント


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     私は優秀な部隊を蛸の様に思うことがあります。

     知ってますか?蛸は脳が9つあるそうです。

     まずメインの脳が1つ。これは大隊本部ですね。

     次に各足を制御する、8つの小さな脳。これは中隊。

     そして吸盤が小隊や分隊といった感じです。

     
     メインの脳が小さな脳に命令を下し、それを実行する為の命令を足や吸盤に下す。
     それらは私達が指先を動かすよりも正確に命令を実行します。
     組織で、規律と、突出した個人よりも平均力が重視されるのもその為なのだと思います。

     ただ、やはり軍隊ともなると、各吸盤1つ1つに考える事が強要される事もありますよね。特に白兵戦では。

     なんだか、何が言いたいのか自分でもわからなくなって来ましたが、
     要するに、輝巳の活躍や犠牲によるのも大きいですが、それでも、結果的に損害を最小限に抑えられたのは、各吸盤がそれぞれ優秀だったからこその戦果だったのだと感じました。

     ダラダラと長ったらしい変なことを呟いて、失礼しました。
    少し、名残惜しくてこんな事を書いたのだと思います。

     次回作はどの様な選択肢を選ぶのかは作者様に委ねますが、とても楽しみにしています。

     良き作品をありがとうございました。

     
     
     

    作者からの返信

     蛸に複数の脳があるとは知りませんでした。
     人間も腹部に神経中枢を持っているということなので、それに近いものをイメージしています。

     そして、全体の判断として色川の指揮があり、その動きの統率として明理の指示があり、それとは別に、第八小隊の振る舞いとして皐月の働きがありました。

     最後に詩央が各小隊の状況を確認した時、詩央小隊の第六小隊と、皐月小隊の第八小隊だけ軽傷者が存在しません。
     皐月はそれだけの働きをして、更に三人の敵性徹攻兵を斬り落としています。

     ツインヒロインである明理には大隊全体の指示という大役を与えられたので、皐月の活躍を本編とは別の視点で描いてこその外伝かと思い、描きました。

     作者自身、戦闘シーンが書きたくてこの作品に臨んだのに、その周りのエピソードがいろいろあるんよ、というなかで、戦闘シーンに特化して書けるチャンスだったということもあります。

     とにかく、小説としての『徹攻兵『アデル・ヴォルフ』』は第108話を持って完結ですが、次はまた、新しい形で読者様を楽しませるよう頑張ります。

     ご愛読ありがとうございました。