応援コメント

第107話 【挿話】ハイローミックスの過ち(後編)【外伝】」への応援コメント

  •   効率化と倫理観のバランスは、どの分野でも大切な事で、だからこそ法があるのだと思います。
     殺し合いにルール。矛盾に感じる人もいるのでしょうが、ちゃんとルールを守ってる。好き放題してる奴らを懲らしめる。そんな兵士の心の逃げ道になっているのかも知れません。

    作者からの返信

     私個人の考えとしては、戦闘は「殺し合い」ではないと思います。

     戦場の形態にもよると思いますが、具体的に「あの兵士の撃った弾が俺に向かってくる」「俺の撃った弾があの兵士に当たる」などということはつかみきれぬまま、弾の飛んでくる方向に弾を撃ち込み、敵の弾が収まったことで歩を進めると、時に敵兵の死体に遭遇する。

     誰が誰を倒したなんてわからない、ただ、敵兵という驚異を無力化した事実を持って歩を進めていく。

     危害が、物理現象か人為的かの違いだけで、災害派遣と戦闘には共通項があると思います。

     襲いかかる危機と、それに立ち向かってくれる自衛隊。

     それでも、自衛隊法は「この状況で、この条件で、この状態なら攻撃してよい」と制約が多く、海外の法は「これはしてはいけない(逆にいうとそれ以外はしてよい)」と判断に戸惑いにくい構成になっていると聞いたことがあり、その意味でも自衛隊員は規律高く行動してくださっていると感じています。

     自衛隊には軍法会議がないことが課題として考えられることがあるとも聞いています。
     陸軍刑法の多くの最高刑が死刑であるとも聞いています。
     「着甲中の徹攻兵は通信用のクリスタルを破壊した場合、無期懲役または死刑とする」と定めたとしても「いや、本人死んでますがな」となるので、どのように量刑を定めるかが明理の腕の見せ所になると信じています。

     戦闘と災害派遣は違いはあると思いますが、自衛隊の皆さんは災害派遣の形で、実践を積まれていると信じています。