第029話 撤収
六人は片付けを終えるとコンテナのハッチを閉める。
コンテナそのものの回収は別の班にお任せし、ヘリポートに駆け込む。
待機していたヘリコプターに乗り込み空自の千歳基地へ。
千歳基地で用意されていた兵員輸送車に乗り換え、輸送車ごと待機していたCー2輸送機へ。
ここまでを宵闇の中で終えればようやく自由に動ける。
輸送車を降り、広いCー2輸送機内でまずは装甲を外す。
兵員輸送にも使われるCー2輸送機にはトイレも備え付けられており、順番にアンダーアーマーも脱ぐと用意されていた使い捨ての下着とクリーニング済みのスウェットに着替える。
装甲やアンダーアーマーなど装備品一式をチェックしながら各自のコンテナに格納。
脱ぎ終えた装甲服は重く、男二人がかりでなんとか兵員輸送車に載せる。
そして各々も兵員輸送車に乗り込む。
朝日と供に厚木に降りたCー2輸送機から輸送車ごと降りると、そのまま座間駐屯地へ。
座間駐屯地で訓練を振り返り、午前中のうちに荷物を受け取ると解散となる。
事務処理を抱えた明理と皐月に見送られ、四人、座間駐屯地から最寄り駅まで車で送ってもらう。
新宿までは小田急線。
輝巳は乗り込んだ各駅停車のシートに座り込み、またあの子達と会えることは無いんだろうなあ、と思いながら居眠りを始めてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます