喫茶店
喫茶店にて待ち合わせ。
考え事をしたいときや、友人との待ち合わせに、駅の近くにあるこの喫茶店をよく利用する。
本を読むために、あえて早く店に入った。普段、SF小説は読まないのだが友人に勧められた短編のSFを借りて読んでみるとこれが中々面白い。
パラリ
と小説のページをめくる。そして読む。
めくる。読む。めくる。読む。
ページが進むたび、活字の海に潜っていくようだ。
二杯目のコーヒーを啜り、何度目かわからない未知の星へ宇宙飛行士達が着陸したときに、待ち人が到着したようだった。私の前に友人が座る。
私は、感情を抑えられずにこの本の持ち主に対して、既知である筈の、宇宙飛行士達の奇妙な惑星探査の話を勧めてしまう。
――おい、この本めちゃくちゃ面白いぞ。
すると、友人が嬉しそうに微笑んだ。
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