第16話 アリサとシュウジ
そう言うとアリサはアユムに背を向けて駆け出した。
ばっかじゃないの?アリサは内心アユムに対して腹を立てていた。
今まで自分がどうしてアユムに付き合ってFPSをやってきたのか分からなくなってしまった。レナがオレの事見ててくれたから、それで十分⁇
あーそうですか。
アリサには自分がどうしてこんなにむしゃくしゃしているのか分からなかった。
きっとアユムがゲームを諦めるような事を言ったからこんなに苛立ってるんだろう。
「長野原さん。」
自分を呼び止める声に、アリサは立ち止まる。
そこにいたのはシュウジだった。
「今日はアユムと一緒じゃないんだな。アユムはどうしたんだ?」
「知らない。」
アリサはそっけなく答え、立ち去ろうとする。
「待って!長野原さん、今日放課後時間もらえないかな?」
シュウジのその言葉にアリサはどきりとする。
「へ?なんで?」
「えっと」
珍しく戸惑いを見せるシュウジの姿にアリサはより一層胸をドキドキさせた。
「長野原さんに、伝えたい事があるからだ。」
「えーと、、」
アリサは戸惑う。これって、もしかして?
「だめかな?」
シュウジは真剣な顔でそう言った。
少しの間があった。
「……ちょっとだけなら。」
アリサはどうしようもなくなって、少し顔を赤らめて答えた。
Shcool Gun's Life 上海公司 @kosi-syanghai
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