第9記:快夢

 帰宅後、脱水ものをバルコニーの物干し台に干した。作業後、再び外出した。食料と水、日用品などを買うためである。

 家に戻り、熱いシャワーを浴びた。体を拭き、服を着た。湯を沸かし、即席のタマネギスープを作った。おにぎりを食べながら、スープを飲んだ。


 食後、口中を薬液ですすいだ。それから、愛機を動かした。ぴよぶっくを呼び出し、編集作業に没入。邪神1頁と次元1頁、計2頁を投稿した。前者は、化物の説明に大半を費やしてしまった。後者は、軽く書くつもりが、そうはゆかず、予想外の難航を強いられた。今日の筆は妙に重かった。

 こういう際は、無理に書かない方が良い。又、書けない。早々に撤退し、焼酎の水割りでも呑みながら、意欲の回復を待つつもりである。明日は大事な用があるので、早めに休みたいと思う。午後から、天気が崩れるそうだ。


♞2月4日の日記の一部。大事な用とは「映画まつり」のことかな。


 昨夜見た夢はなかなか楽しかった。緒形拳主演の新作映画と勝新太郎主演の新作ドラマをやっていた。文字通りの「夢の二本立て」であった。前者は侠客もの。後者は刑事ものであった。

 気がつくと、俺自身も「スクリーンの中」に入り込んでしまっていた。現実(ウツツ)の世界では、絶対にありえない現象だが、さすがは夢である。何が起きても、不思議も違和感も感じない。

 端役ではあるけれど、緒形さんと勝さん、憧れの大スターと共演することができた。幸運なことに、上映後、お二人と会話をする機会を得られた。得られたのに、話した内容がまったく思い出せない。


 緒形さんも、勝さんも、凄く元気で、溌溂とされていた。もしかすると、夢の回廊を通じて「あちら」に行ってきたのかも知れない。本当に、あちらに行った際、今回観た二作品を、再び鑑賞できるかも知れない。その時、俺は想起するだろう。ああ。これは、あの日、あの夢の中で観たものだ―と。


 起床後、台所に行った。湯沸かし器にミネラル水を注いだ。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。昨日コンビニで買った「まろやかビターのダブルチョコロール」なるものを食べながら、熱いやつを飲んだ。

 食後、愛機を起動させた。チェス3を呼び出し、レベル55と対戦した。数局指して、全部負けた。相変わらず弱い。一向に進歩がない。


♞2月10日の日記の一部。あちらの方が楽しそうである。

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