第4記:醍醐味
インスタントラーメン(袋入り)もよく食べた。チキンラーメンも鍋で煮た方が旨い。一番のお気に入りは、ハウス食品の『好きやねん』であった。
同ラーメンは、どうやら「関西圏限定商品」らしく、こちらのスーパーでは売られていない。少なくとも、近所の店にはない。関東の友人と話していたら「好きやねんって、何ですか?」と、云われてしまったこともある。
インスタントラーメンが戸棚にない時は、味噌汁をご飯にぶっかけて食べた。飯の量は少なめが良い。茶碗の中に味噌汁を注いだ時、飯の頭が、氷山みたいに突き出るのが理想的だ。具は大根か、豆腐がいい。
雁屋哲先生(『美味しんぼ』の原作者)のエッセイを読んでいたら、冷や飯に大根の味噌汁をかけたものは、日本酒(清酒)に劇的に合うという話が出てきて、興味をそそられた。機会があったら、試してみたいと考えている。考えているが、実行は難しそうだ。
現在の俺は、うっかり自炊もできない状況に置かれている。何故かと云うと、ガス代がベラボーに高いからだ。ラーメンも味噌汁も贅沢品になってしまった。食べられないと思うと、余計に食べたくなる。時々、夢に現れる。
♞1月13日の日記の一部。好きやねんは旨い。味噌汁のぶっかけ飯も旨い。茶漬けはやや苦手である。湯漬けが良い。
コーヒーの支度をしてから、寝室兼居室に戻り、愛機を起動させた。ぴよぶっくを呼び出し、ダサクの編集に没頭した。27章「PIRATES」の続きを書いた。タイトルが示している通り、今回の主役は海賊(たち)である。
2章「GIANT」にも海賊が出てくる。書いている内に、二つの章を繋げたくなってきた。事前には全然考えていなかったことだ。突然のひらめきも、創作の醍醐味に含まれるのではないかと思う。
海賊に名前をつける際、なかだみかこの『伝説の海賊&大事件事典』(大泉書店)が役に立ってくれた。名前(命名)は難しい。本当に難しい。
そんなのは、デタラメにやればいいじゃないかという意見もあるが、そのデタラメが、なかなか、頭に浮かんでこないのである。名前が決まると、登場人物に「生命が宿る」感じがする。これも、醍醐味のひとつだ。
♞1月14日の日記の一部。どうでもいいことだが、三文字副題は今回が初めてである。キャラの命名はかなり重要である。作者のセンスのようなものが表れる気がする。
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