古物商許可証を取得して、初めて同棲する彼女が居たほうがいいと気が付いた。
──『同居しているパートナーが居た方が人生が楽になることに気が付いた』──
☆☆☆
2023年8月31日(木)。21時37分。夏の終わり。
こんにちは。井上和音です。
「こんにちは。
というか。『時流に乗った記事なので note に早出しします』とか書いていなくても早出しすればよかったのに。そこらへんの臨機応変さが無いから意図的な成功へと結びつかないのですよ」
と言わせておきながら。
22時04分。少し、バスケットボールワールドカップを観てしまいました。放送していたのですね。vs.ベネズエラでした。最後のほうしか観ていませんが、日本が最大15点差をひっくり返して逆転勝利したようです。
パリオリンピックへ王手らしいです。
「話を戻しましょう。長話をするのも
バスケの話はいいのです。日本が勝ててうれしいのは確かです。
短めにいきましょうか。
井上さんは古物商許可証をお取りになりました。古物商においてもっとも面倒だなと思うところが本人確認の方法ですよね。対面での取引でも、氏名、住所、年齢、職業を記録しておかなくてはいけません。そこにうんうんと悩まれていた井上さん。お店で買ったものは売れないと思い込んでいた井上さん。
端的に言えば、奥さんが物を買って井上さんに無料で売れば、それでお店で買ったものも売ることが出来るようになるのでは。
簡単な話。仕入先を妻にすればそれで終わりです。お店やメルカリで買ったものに利益を付けて売るのも、仕入れ先を妻にすればそれで終わりです。簡単な話じゃないですか。古物商許可証は井上さんが思っていたよりも、ずっと使い勝手が良い資格だと思いますよ。井上さんが気が付いていなかっただけで」
本当に簡単な話だった。妻と協力すれば副業なんて楽勝だったのだ。
ちなみにその奥さんが私には居ないのですが。
「同居している彼女さんは」
居ませんね。
「同居していない信頼のおける彼女さんは」
居ませんね。
「貴方のために時間を取ってくれるようなお友達さんは」
細い望みで少しは居るかもしれない。
細い望みで少しは居るかもしれないくらいの期待値があったから、なんとなく古物商許可証を取ったのだけれども。
古物商許可証を取る前に、同居している彼女を作るほうが絶対に先にしておいた方がいいことだと気が付きました。人生の順番が逆! 人生の順序を間違えた。
今の同居人が私の主導で協力してくれることはまず無いでしょう。私が主導で行うことには全て反対されますし。だからこんな卑屈の塊のような主体性の無い弱者男性が出来上がってしまったのです。
同居してくれる彼女さんが居るだけで、古物商許可証がお化けのように効力が強くなる。大袈裟に言うと、小遣いを稼ぎたいなと思ったそのときに、そこらへんにある本を写真でパシャリと撮って、メルカリにでも上げることが法的にも可能になってくる。所有者である奥さんが居ればね。取引先が法人だったらそれ違反になるの。古物台帳に書けなくなるの。仕入先の生年月日なんて知らないのが普通でしょうし。
奥さん! 彼女! 同棲!
流行りとか若さとか妬みとか寂しいとかではなくて、生きていくうえで楽になるからという理由から、同棲できる彼女が欲しいと初めて思いましたよ。きっかけは古物商。連れない男だ。
「古物商許可証って、営業を6々月していなかったら取消しになりますからね。さあ、井上さんに6々月以内に同棲できるほどの彼女さんが出来るのでしょうか。合理的に彼女さんが欲しいと思ってしまった、欲しくなってしまった井上さんが次に取る行動はなんなのでしょうか! ところで仲の良い異性とか今のところ居ますか」
従妹と来年もコナンの映画を観に行くことは出来るのだろうか。介抱のつもりで私を映画に連れていってくれているのだろうけれども、来年はどうなのだろうか。信頼はしているけれど利用したりしたくは無いよね。
どうしようか。彼女か。
彼女か。Girl Friend というよりかは人生での協力者という意味での彼女。
ソーシャルワーカーさんから散々彼女を作れと言われてきたけれど、ここにきてようやく必要性に駆られてしまうとは。人間一人よりも二人。三人よりかは二人。結婚する理由ってそういうところにあるのですか。
レンタル彼女を募集するくらいならばマッチングアプリでも使ったほうが良さそうな気がする。自分からマッチングアプリを使うようになれば人生の大転換期だ。パートタイマーで自家用車も持ってるぜ! へい! お姉さん。一緒にドライブにでも行かないかい!
古物商のために彼女を募集する男、井上。私に協力してくれる、女性っている? 高校時代の友人に声を掛けても返事も無いのだけれど。
高校時代以来恋心を持ったことがない。誰かを好きにはなれない。とか。好きとか嫌いとか関係なくて、職業明かしてくれるくらいの彼女を作る必要性に駆られ始めた井上さんでした。連れない夜だぜ。
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