【映画評論】『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観てきました。Here We Go!

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 ※時流に載った記事なので、note にも早出ししようと思います。

 ※【映画評論】と書いてありますが評論っぽいことは特には書いていません。ただの感想程度と思ってお読みください。

 ※ネタバレは伏せています。

 ※タイトルと注意欄から書いています。話が逸れていったら申し訳ございません。

☆☆☆


 2023年5月3日(水)。17時05分。憲法記念日。休みの日。


 ゴールデンウィーク! 後半!


 前半は普通に土日の二日間しか無かったので、「前半? 後半? 後半からがゴールデンウイークの始まりじゃないの」とか思ってしまいましたが、とりあえず本物の大型連休が始まりました。


 やっとですよ。後半の5連休がない人がいることも往々にして知ってはいます。


 世の中には色々なタイプの方がいるのです。ゴールデンウイークが稼ぎ時で忙しすぎる人も大勢いるかと思います。本当にお疲れ様です。心の底からねぎらいます。


 こんにちは。井上和音です。


 映画館で『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観に行きました。ただトレンドに乗っただけですが、面白かったです。3Dで観てみました。


 「面白かったです」で終わってしまったら評論どころか感想ですらないような気がするので、少しずつ中身に触れていこうかと思います。


 まずは上映時間。


 90分強と、お子様にも観やすい短めの時間で設定してあります。映画を観るときに結構大事ですよね。上映時間。短い方が良いのかなと今回観覧してみて思いました。長すぎる時間が苦痛に感じる人も大勢いると思います。トイレとかも上映前に行っておいて、上映中にジュースなどを飲みすぎなければ、お子様でも最初から最後までしっかりと楽しめると思います。


 では中身ですね。ネタバレはしませんが、任天堂株式会社の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』特設サイトに書いてある分までは、しっかり書いていいのかなと思います。


 まずは、マリオの世界のお話なのですが、マリオの世界などありません。現実から始まります。マリオが現実世界で普通に働いていて、ニューヨークの中のブルックリン地区に住んでいて、事業を立ち上げるところから始まります。


 事業ってあんた。マリオの世界でおとぎ話のような世界から始まると思ったら大間違いです。現実世界で事業を立ち上げて配管工として出発しようとします。会社名は『スーパーマリオブラザーズ』。考えてみればこの名前、ルイージの名前が入っていません。そうなのです! ルイージは実は別の道を歩んで! いるわけではありません。名前の通り、『ブラザーズ』と書いてあるので、マリオとルイージの二人が共に会社を立ち上げるところから始まります。


 マリオの夢は「配管工になって生計を立てること」なのです。おとぎ話とは全く関係のない、現実の中に夢を持ってマリオは生きています。映画の始まりのところでは、マリオとルイージの家族も登場します。「マリオのお父さんってこういう人なんだ。マリオのお母さんってこういう人なんだ」という驚きも最初はありました。


 どうやって、マリオとルイージがおとぎの国に行くことになるのか、それは秘密です。劇場でお楽しみください。


 そう。現実世界から急におとぎの国に行くこの流れ。日本のライトノベルで鉄板の流れとなっている「異世界転移」の物語がストーリーの基軸となっています。


 鉄板の流れだから面白いし、鉄板の流れだから誰にでも分かりやすいストーリー編成となっています。複雑なことは一切無し。子どもでも分かりやすい良いストーリーだと思いました。複雑な世界をいちいち説明することもありません。異世界転移ものって、ジブリで言えば「千と千尋の神隠し」などが思い浮かびますが、ストーリーが分かりやすいので海外でもヒットしやすいのですね。人間誰しもが一度は思い浮かぶ、異世界への転移の物語。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も日米だけでなく世界中でヒットするだろうと思われます。


 こういうのでいいんだよ、という感じがしますね。


 マリオとルイージがおとぎの国へ行くことになるのですが、二人は同じところに到着するのではなくて別々のところへ到着します。詳しくは映画をご覧ください。


 構成としては、『スーパーマリオブラザーズ』の世界をこれでもかとふんだんに使ってあります。ホームページにあるように、ピーチ姫も出ますし、クッパも出ます。ゲッソーも出ますし、マリオカートも出て来ます。ゲッソーも出しながらマリオカートも出すって簡単なストーリー構成では難しいと思います。それなのに、ストーリーは簡単で分かりやすいのに、マリオの素材のキャラクターたちを出来得る限り、所狭しと出て来ます。ここら辺のストーリー構成は相当に練りに練られた構成だったと思います。


 ネタバレは避けますが、途中から謎のキャラクターが出て来ます。「こいつは誰だ」というキャラクターが出て来ますし、実はこのキャラクターがキーマンになるのかならないのか。映画を観て頂けたならば分かると思います。一匹だけ完全に浮いているキャラクターがいます。


 他の映画へのリスペクトもうかがえます。実は映画本編のどこかで『ゴジラ』を思わせるシーンが出て来ます。どこで出てくるかも言えませんが、『ゴジラ』が日本発祥の、かつハリウッドでも映画化された作品なので、今回の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と同じ変遷をたどっている映画だと言ってもいいでしょう。なのでリスペクトとして『ゴジラ』と同じようなシーンを創り出したのかなと思いました。


 ストーリー構成や、各シーンの映像の切り取り方など。先ほども書きましたが、相当に練られたストーリー、かつ、分かりやすさを追究したストーリー。かつ、場面構成などは、『スーパーマリオブラザーズ』の世界観をそのまま映画にした、素晴らしい作品に仕上がっています。


 流石は世界の任天堂ですね。面白いところのツボがよく押さえてあります。


 多分、この記事を読んでも中身は全く分からないと思われるので、劇場版を観に行きましょう。来場者プレゼントも貰えました。どのキャラクターが出るのかはお楽しみの、ミニブックが配られました。まだ開けていませんが、開けるのが楽しみです。

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