井上和音さんを徹底的に懲らしめるルールでもあるのですか

 2023年3月4日(土)。14時06分。逃げるために書いている。ITパスポートの過去問道場をやってみて思った。自分が読んできたITパスポートの教科書は「いちばんやさしい」と銘打っていた通りに、実は優しい反面、過去問に対しては一切通用しないというか。やっぱり試験は過去問に取り組む以外に頭の悪い人間が合格する術は無いのではないのかと再確認させられた後、ITパスポートの過去問道場からも逃げるためにこうやって駄文を打っている。


 私には何もありませんから。


 こんにちは。井上和音です。統合失調症患者です。


 統合失調症患者特有の疲れやすさとかハッキングとかが特に無いと「統合失調症は治った」とかまた言ってしまいがちなのですが。忘れてはいけませんね。私は統合失調症患者であり、弱い人間の立場であり、弱い人間の立場でありながら、なぜか資格試験とか挑戦しようとしているわけです。


 ITパスポートの勉強をしていると、「自分は本当にこの高校出身なのか? 自分は本当に同志社大学に入学して4年間勉強していたのか? そこまで勉強が出来た人間だったのか?」と自分の経歴にも怪しさが漂っているというか。過去に統合失調症の始まりの真っただ中を生きている時にITパスポート試験を受けて、落ちたのですが、落ちて当然だったのかなとか思いました。


 「ハニーポッドの問題ばかりが出てきて、ITパスポート試験そのものもハッキングされている」と思っていたのですが、単純に自分の知能指数が足りていなかったということで。それで終わりそうな気がします。


 もう教科書は読み終えたので後は時間の許す限りでITパスポート試験の過去問をとにかくやれと、もう一人の自分がいたらそう指示するのですが、我慢強くも無くて、統合失調症とか発達障害とか関係ないと思われますが──もう言いようによってはただのクズとしか言いようがない感じもしますが──、ITパスポートの過去問道場もあまりやれていません。


 甘い人生ですよ。「言語理解のIQが131ありましたよ!」というのは、もう5年くらい前の話なので、どんどんどんどん、年を重ねていくごとに勉強とかそういう類のことは一切できなくなっているというか。


 ITパスポート試験に受かってなんになるの、とは思うのですが。受かったら嬉しいねくらいの気持ちしか無いから過去問道場とか出来ていないのかなと勝手に分析しています。


 何もやる気が起きなくて、ずっと布団を枕にして天井をぼーっと眺めていたい。しかし、数週間後の自分は「なんでITパスポートの過去問道場をしないで天井をぼーっと眺めていたのだろう」と過去の自分に怒りが湧いてくるとかこないとか。


 都合の良いところだけ使うようですが、私は障害者なので。勉強も出来ないのです。なんて。親の邪魔も無いし、やるかやらないかは本当に自分の判断だけなのですが。考えてみれば、受かってなんになるんだともう一度思いましたが、もしも仮に受かったとして、受かった時の代償は、普通の人の「ITパスポート試験に合格しました」とはちょっとわけが違って「統合失調症で精神障害者保健福祉手帳2級を持っている私がITパスポート試験に合格しました」と言えるのと同時に、ここからは本音ですが「ハッキングとか何も無く、努力をしたら合格しました」という、統合失調症特有のハッキング被害も無くなっている、という事実。あるいは統合失調症がある程度治まっているという事実。そういった事実を自分に対して証明できることは、今後、恐らく一生を統合失調症と共に過ごしていく自分としては、ITパスポート試験に合格した以上に何か特別な心境になるのかなとか思います。


 公務員試験の障害者枠の試験では、正直言うとあまりにもレベルが低すぎて、合格しても「当たり前だろ」くらいの気持ちしか起きませんでしたが──いや、自分だけ試験等に受からない、何かしらの運命の上に立っているという、思い込みというか、自分にとっては本当にそう思っていて、思い込みではなく、「本当にこの世は、全ての世界自体がプログラムか何かでハッキングされていて、自分は絶対に普通の生活が出来ないように仕組まれているのではないか」という思いは、まあ、公務員試験の筆記試験では「それは無いよ」と証明されていたのかもしれません。


 しかしながら、まあ。面接試験では一度も合格したことが無いので、「井上和音さんを普通の人の人生と同じような生き方はさせないように全人類が協力し合って、井上和音さんを徹底的に懲らしめるというか、諦めさせるというか、そういう風に全人類の団体を以って結束して取り組んでいきましょう」みたいな。私以外は全部敵、というような、統合失調症患者あるあるの被害妄想というか。私の場合はただ実力が足らずに何一つ成功したことのない人生を歩んでいるわけですが。そういう被害妄想のような感情は消えていないかと言われたら嘘になります。


 きつすぎますよね。人生って。


 楽に生きている人って、どうやって楽に生きているのでしょうかね。何もしなくてもお金が入ってくる仕組みとか、特に何もしなくても何か資格が貰える仕組みとか、世の中にはありそうでないような。自分が情報共有できる友達がほとんどいないので、きついようなきつくないような。微妙で孤独で幻聴の聞こえる人生をただ歩んでいます。


 「勉強はしたいときにすればいいんだよ」という名言もありますが、「勉強はしなきゃいけないときにすればいいんだよ」という名言に変えていきたいなあとか思っています。世の中に居る人はみんな頭が良すぎて付いていけません。


 夜も何かを書くのでしょうね。きっと。

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