統合失調症は始まりの第一歩目です

 2023年1月1日(日)。21時31分。本日3回目の投稿。


 はい。こんにちは。井上和音です。


 まだ、書くんだ。みたいな気持ちになっています。


 「こんにちは。年賀らせです。はい。お正月ですね。終わりますねお正月が。日本人はなぜ大晦日はどんちゃん騒ぎのような番組ばかりなのに、年が明けると、なんか真面目な番組ばかりが流れていくのでしょうね。忘年会と新年会の新しい謎のような気も致します。忘年会も新年会も行ったことありませんけれど。


 はい。ところで。前の記事では、とても絶望的な記事を書いてしまったと。それで。ツイッター上で『絶望名人カフカは……』とか『実存主義的に生きている間に有名にならないと……』とか言っちゃってたらしいじゃないですか。大学生の子どもの頃のメンタルに戻りましたか。遂に連休が4日目に入って、幼くてとてもダサい心の本音が出ちゃいましたか……。何がカフカですか。銀行員しながら不眠症に悩まされて、眠れないから小説を書いて、一本も世に出す気は無く、自殺した際の遺書に『読まずに燃やして捨ててくれ』って書いているのですよ。現代にカフカさんが生きていたとしてもツイッターすらやっていないような、眠れないからただ文章だけを綴って、適当にネット小説にでもあげているような人になっていたと思います。


 はい。言いたいことは、あなたはカフカさんほど謙虚ではなく、ただ幼いだけなのですよ。はい。休みボケしましたか。何が絶望ですか。いいですか。例えば障害年金とか。毎年80万円もらえる計算をしてみましょう。それが障害年金は生涯年金ではない、と言いながらなんだかんだ30年もらったとしましょう。はい。それだけで2400万円です。パートタイマーとかも続けたとしましょう。毎年120万円としましょう。それが30年続いたとしましょう。それだけで3600万円です。足し合わせたら6000万円です。いずれも非課税なのでまるのままもらえることになります。飲みたいお薬も飲めています。コンサータとかレンドルミンとか、エメダスチンとかトラマゾリンとか、自分が『飲みたい』と思っている薬とかも飲めています。はい、質問です。あなたは絶望ですか? どうですか。これを読んでいるみなさん! 井上和音はどこが絶望なんですか!? 何もすることがなくてうつ病ちっくになっている井上和音が、自分は『絶望名人だ』みたいなことをツイッターで自分で投稿していて。馬鹿みたいですよね! どう思います? ねえ? どう思います? 井上和音さんですよ! 結婚もできないとか言っているのですが、いつの日か『理解ある彼女さん』みたいな人が出てきてですよ。それで子どもが生まれたら、最近は出生一時金とか話題になっていますが、障害年金受給者は大人の受給者本人が生きている限りは、子どもが生まれたらその分、年金額が増えるのですよ! 一時金ではなく! 毎月! 子どもが成人になるまで! 結婚したくてもできないのではなくて、結婚する意志が無いだけで! それで。それで」


 泣いてる。らせが泣いている。「何が絶望だ」とそれだけを言いたくて泣いている。


 だからと言って、自分が絶望の中にいたことは確かだし、孤独の海の中にいたことも事実で、多分、『統合失調症(本物)になると、起こること。(雑記ブログ)』の概要欄にも『躁鬱が激しい』と注意書きしてあるから、まあ、大丈夫だとは思うけれど。


 らせが泣いているのはそういう意味ではないと思っているけれど。


 多分、井上和音さんよりも、苦労している障害者の方はたくさんいて、その人たちのことを考えもせずに『統合失調症になったら絶望してください。徹底的に絶望してください。それしかありません』みたいなことを書いてしまったからかなと思ってしまう。


 障害年金のあるなしで、同じ障害者でも生きるための努力がえらく変わる。


 本当に、ガラッと変わる。


 自分も発達障害の診断が出た時には、心療内科で医者は「精神障害者保健福祉手帳を取る必要性もありません」と言っていた。すなわち自分は、「発達障害グレーゾーン」と言われている人たちの苦しみも、分かっているはずだった。


 はずだったのだ。経験済みだったのだ。


 その後に統合失調症になって。発達障害どころではなくなったけれども。その分。重症化したということで、確実に障害年金がもらえるステージに立ってしまったわけだけれども。


 京都第二赤十字病院からの診察表を見たら「悪化」と書いてあった。発達障害と診断を受けた後に薬を飲んだから「悪化」してしまったと、そういう解釈をすることしかできない。別にコンサータを飲んだから「悪化」してしまったとは本人は思っていないけれど、客観的に見ればそうらしい。


 原因不明の統合失調症。


 まあ、確かに。不幸で失われた数年で。大学で学んだことも何も生かすことなく生きているけれど。親からも言われたが「日本が福祉国家で良かったな」と散々言われていた。


 絶望。望みが絶えると書くが、別に統合失調症は絶望ではない。一日のうちでころっと意見が変わってしまうあたり、躁鬱が激しい感じがして申し訳ないが、統合失調症になった人は、と考えたほうが良さそうな気がする。その現実を突きつけられるのは、結構、相当、心の奥にずっしりと来るものがあるけれど。そういう現実になったことのある人は、居たら共感してくれるような気がするけれど。


 統合失調症は、新しい人生の一歩目なのだ。多分、その解釈で正しい。


 今まで積み上げてきたことが無駄になるとか。確かにそうかもしれないけれど、未来が強制的に閉ざされるわけでは全くない。何か暴れたりとか、疲労困憊で倒れたりしない限りは、閉鎖病棟に無理矢理入れられるわけでもない。


 実刑判決が下った、本当の犯罪者とはそこが大きく違う。


 未来に対して、なんのペナルティも与えられることも無い。


 生きていて偉いです、という感じで、障害年金も入ってくる。


 子どもが出来たら、加算もされる。


 ミクロで見たら、一日一日、生きるのが辛い時もそれはたくさんあるだろうけれど。長い目で見たら、決して完全に絶望にはまったわけではないのだ。


 多分、らせが取り乱して、大声で泣いて、井上和音さんを叱ってくれたのは、そういうところからかもしれない。


 しかし、まあ。注意書きにもある通り、躁鬱が激しいとも書いてあるので、また、絶望絶望言っちゃうような心理状態に陥る可能性もあるけれど、それを残しておくのもまた一興。というわけで。


 統合失調症は始まりの第一歩目です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る