大人に必要な能力

 2022年10月22日(土)。11時41分。


 お昼前。


 こんな時間に書くのは珍しい。


 あと、夜に書くのはちょっと厳しいかもしれない。明日はどうしても早起きしなければいけない用事があるのだ。簡単に言えば試験とか、そんなもの。


 明日、試験で、早起きしなければいけないのに夜にブログを更新していたら「そんなに作家ごっこがしたいのね? 和音の馬鹿! もう知らない!」とでも怒られそうな気がする。まあ、所詮は作家ごっこであり、このブログで収入とかあれば、このブログが本業で月20万とか稼いでいたら、そりゃあブログのほうに力を入れますが。私もなんというか、生活をしていかなければいけません。


 人は変わるし、人生も変わる。


 例えば、試験に落ちて、色んな試験に落ちて、来年もパートタイマーが継続──継続されるだけでも、かなり恵まれた人生で、何もかも自分の思い通りにはいかないと考えているほうが最悪に足を踏み入れなくて済むのであるが──できたとしても、まあ、1年目と2年目は違うよね、という感じで同じ人生を歩むわけでもなんでもないわけです。昨年の今頃は、毎日ブログを書くとか、そんなことしていなかったわけで、統合失調症もだいぶ和らいできているわけですし、何よりも服薬する薬の量が減っている。


 なんだかんだ、変わるわけです。


 別にソーシャルワーカーさんを全面的に信頼しているわけでもないのですが、ソーシャルワーカーさんに言われたように、「流されるままに生きてみたらどうですか」という言葉が、今でも少し心に残っている。


 なんだかんだ、受験とか、「自分の努力により道を切り開いていった」感があった昔の私には、「合理的に思い付いたことを発案すれば人は着いて来る」だの「努力することが正しい」だの「継続することが正しい」だの、まあ、色々思っていましたが、結局のところ就職試験では、特に面接試験では全く上手くいかなかったために、なんというか、流されるままに「どうでもいいっか」という感情が大きくなりつつあります。


 なりつつあるというか、もうなった。


 パートタイマー中でも、ゆるく仕事に取り組むことの重要性とか。


 毎日気張らないで生きることの重要性とか。


 常識は大事で、非常識なことを現実の世界で言うと、かなり引かれてしまうとか。


 要は大人になったかのような気がします。本音で話す相手とか、歳を重ねるごとに減ってきていますが、なんか、それも人生ってヤツ? みたいな。みんな忙しいし、結婚とかして家庭を持てば、恋愛もしたこともないような人間に対しては、別に重要性を持って接してくれるわけではないことを、他人からの目線で自分の立ち位置を確認してみたら、自分自身でも分かります。


 大人になったのなら、ポケモンカードとか買わないだろうと思うような気もしますが、なんか、逆に大人になったからこそ「どうでもいいや」という気持ちが前面に出てきました。お金の許す限りなんでもやっていかなとか思うようになり、努力とか苦しみとか、自分から頑張っていこうと思う気持ちも萎えていきました。


 私が持っている唯一の武器は精神障害者保健福祉手帳と障害年金なのですが、まあ、それだけの人間であり、それ以上でもそれ以下でもありません。何が言いたいかと言うと、特別でもなんでもない、考えてみれば負け組であり、また別の側面から見れば特権を保護された勝ち組という見方もできるでしょう。


 勝ち負けは誰が判断するかは分かりませんが。


 別になりたくてなったわけでもない統合失調症。


 実は発達障害と知らされた一人暮らしの日々。


 大学を退学し、実家に戻り、就労移行支援とか行って無職の日々を過ごしたり。別に実家が裕福でもなんでもないために、単調な淡々とした毎日が続くだけの日々。


 パートタイマーになり、世の中の不平等を嫌と言うほど知り尽くしてしまった日々。


 ブログを始めてもなんの成果も、影響力も、お金も発生しなかった、今、現実の日々。


 どれを取っても私の人生なのですが、「無駄な日々は一日たりとも無かった」なんて記憶力の悪いようなことは言いません。ええ。無駄な日々だらけでした。


 普通の人生。普通の仕事。普通の恋愛。普通の結婚。普通の稼ぎ。


 何一つとして経験していません。誰が悪いのかと言われると、統合失調症が悪いと言いたくなりますが、自分も多少は悪いような気もします。発達障害も悪いような気がします。


 しかしまあ、こんな人生を歩んでしまっているところで、歩み続けていることはよくやっているなあ、とは思います。無理をしたらダメとか、自分に程よく制限をかけて生きていることも、褒めてやりたいなと思います。


 今、昼間だからこんなテンションなのですが、こんなテンションがなのだろうなと思っています。こんなテンションで、何も求めず、与えられた課題を淡々とこなす。それが、大人として最も大切な素養「安定感」をもたらしてくれるのだと思っています。


 安定した人間。安定したパフォーマンス。反発せずに淡々とやり続ける能力。


 これこそが大人なのだと思います。


 ポケモンカードやアニメなど、キダルトな趣味も続けていきそうな気はします。しかし、テンションは低めで安定感を持ち続けること、それが大人になってしまった少年が生き延びるための一つの進化させなければいけない能力だと思っています。

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