511記事以降

ポケモンカードミステリーボックス

 2022年10月21日(金)。21時56分。眠い。


 朝からパラダイムトリガーを買いに電器屋に寄ったが、なんと行列が出来ていて、お店の店員さんから「本日はポケモンカードをご購入に来たのですか?」と聞かれ、はいと答えると、行列に並ばざるを得なくなりなんとパートタイマーに遅刻することになった。遅刻と言っても、並んでいる間に「このままだと遅刻する」ということで、職場に電話をかけて、有休を1時間だけ取らせてもらった。無事に購入が終わり、ポケモンカードゲームミステリーボックスが電器屋さんには無いことを急いで確認したうえで(ネット上では既に、ポケモンセンター公認のポケモンカードGYMでしか売られていないことを告知していたことを帰ってから知ったが、今朝はまだ知らなかった。また、ポケモンカードGYMにおいてもミステリーボックスは抽選販売であったために、ミステリーボックスの特にミステリーボックスの中にしか入っていないプロモカードは希少であることを再確認し、少し安心した)職場へ向かった。


 5分ほどの遅刻だった。しかし、きっちり1時間は有休となってしまったために、また電器屋さんにカードスリープを買いに行った。そこで、お店の人にパラダイムトリガーがまだあるかを尋ねている女性がいて、その人が店員さんに「まだありますか?」と訊いたところ「残り10箱しかない」という衝撃的なやり取りを耳にした。


 本当は有休を取らずに、仕事が終わってから買いに行こうかなとも思っていたが、ふらっと開店前の電器屋さんに寄ってみた。計画性も何もなく、どうでもよかったが、その何も考えていない行動で一応パラダイムトリガーを1box買うことが出来た。


 みんな何を求めてパラダイムトリガーを欲しがるのか。


 恐らくルギアSAが美しいから、それを狙いに来ているとか、ルギアSAの買取価格が高騰すると予想して購入しに来ているわけではないように思われる。


 恐らくは転売だろうな、という気持ちでその行列に並ぶ人たちを見ていた。実際に今、パラダイムトリガーは定価が4500円くらいだったのが、Amazonで8000円近くで取引されている。


 これが資本主義なんだなあ、とつくづく思った。日本の資本主義は進化しつつある。誰もが個人事業主になってメルカリなり、チームを組んでAmazonなどで、「安く買って、高く売る」という資本主義の大前提を皆がやっている。ポケモンカードなんてただの紙切れなのに。誤解が無いように言えば、私はポケモンカードが好きだから買っているのだが。


 今回のルギアSAには特に絵柄で惹かれる、ということは無かった。ただなんとなくパラダイムトリガーは買った。自分の本当の狙いは、ツイッターにも書いてしまったが、パラダイムトリガーと同時に販売された流通量の少ないミステリーボックスのなかのプロモカードであり、それは希少性ゆえに本腰を入れて買った。一箱9500円くらい。でも1/4の確率でルギアのプロモカードが当たる確率があり、それは初動で買い取り価格が2万円を超えていた。それを3箱買ったので2万8000円で、ルギア1枚当たれば御の字だと思っている。値段を決める物は、もちろんそのときのトレンドもあるだろうが、その勢いはいずれ止まる。その次に来るのが需要。それと同じように重要なのが希少性。ポケモンカードの旧裏で数年後に30万とかするようなカードは一般流通しなかった特別なプロモカードが大半を占めている。そのうち、ルギアSAの買取価格を抜くとは考えにくいが、時間を経て価値が高まっていくのはプロモカードの方のルギアなんじゃないかと思っている。


 まだミステリーボックスは届いていなくて、出荷の連絡はあったが、中にルギアのプロモカードが入っている保障などどこにもないのだけれど。1/4の確率でルギアは来るが、それを3箱買って果たして当たるのかはまだ未知数。


 世の中は自分の思い通りにいかない、というのを忘れないように生きているが、どうか神さま、私にルギアのプロモカードを渡してください。じっくりと持ち続けますから。希望が欲しいのです。


 完全に投資というか、博打というか、そんなことを親にも言われてしまった。博打の片足に突っ込んでしまったと言われたが、多分、的を得ている。


 投資が楽しい。もしも、ミステリーボックスでルギアのプロモカードが外れたら、ルギアのプロモカードはメルカリか何かで買うのかもしれない。どうか当たってほしいです。地元では売ってなさそうな希少なカードであることは間違いないので。


 外れた後に考えよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る