【ウクライナ情勢:考察】ゼレンスキー大統領は”英雄”となるのか、リーダーとしての”失策”に終わるのか。

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 私はただのフリーターであり、国際政治専門家でもなければ国際戦争研究家でもありません。ただの一市民の考察としてお読みください。


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 ウクライナのゼレンスキー大統領は守り勝てば英雄となり、ロシア政権に支配されれば、市民に退避を呼びかけなかった『失策した大統領』ということになります。


 しかし、民主主義国家からは今後、英雄ともてはやされるのは間違いないと思います。勝っても負けても『専制国家に最後まで逃げずに戦い続けた英雄』という称号を与えることとなると思います。


 しかし、ロシアがウクライナの特にキエフを占拠し、ゼレンスキー政権を打倒した後では、ロシア政権は、『ウクライナ側にも多大な被害を出してしまった。また、もちろんロシア側にも兵士などに多大な被害を与えてしまった。ロシア国家にも、経済制裁を与えるなど、ロシア市民にも多大な損益を与えてしまった。それらは全て、ゼレンスキー大統領がロシアの要求に一切妥協をしなかった、彼の失策せいで、ウクライナ、ロシア両国に多大なる被害を与えてしまった』という見解を示すことになると思います。


 ウクライナ侵攻が始まった当初はNATO側も慎重で、静観するのが正しいと判断していました。しかし、国際世論の高まりやウクライナ軍や市民の必死の抵抗、並びに難民化に対し、NATO側は動くことになりました。しかし、NATO側はロシアに経済制裁を科す、並びにわずかな兵器の供給にとどまり、NATOとウクライナとの国境線に軍備を拡張するなど、ウクライナ側を支援はするものの参戦はしないという路線を強固に貫いています。ウクライナからロシア軍が──例えばロシア内部で何か動きがあるなどして──勝手に撤退してくれることを一番に望んでいるはずですが、自分たちがということは一切しないと思われます。NATOに対しては制空権の問題など、戦争が激化するにつれてウクライナ側も不満を募らせているという報道が流れています。『ウクライナの次に侵攻が行われるのは、あなたの国だ』というウクライナからの警告のような声明も出ています。しかし、NATO側は、ウクライナでロシアの進軍は止まるだろうと予測し、ウクライナ市民への人道支援、難民支援は実施するものの、NATO側の国々にはロシアの放銃は向けられないと読んでいます。NATO加盟国に攻撃を加え、第三次世界大戦の様相をプーチン政権自らが行うとは到底考えられない、というのがNATO側の考えで、自分たちから蜂の巣をつつくような行為はしないのが、現在のNATOの立ち位置です。


 ゼレンスキー大統領は、NATO側からしたら専制国家に最後まで抵抗した"英雄"として歴史に名を残そうとするでしょう。しかし、初めから、ロシアの要求をある程度妥協し、停戦協定に早くから結んでいたのなら、ウクライナでこれからも増え続けるであろう、多大な人的被害は免れた可能性があります。国のリーダーとして『譲歩する』という選択をするのは大変勇気のいることですが、それができるのは大統領だけです。例え、国内の支持率が急低下しようが、ゼレンスキー大統領自らが政権を奪われようが、国民の命を守る選択をすることもまた、リーダーとしては必要な判断措置なのではないかと思っています。


 どうか、ロシア軍の侵略戦争が泥沼化しませんように。

 どうか、ロシア政権が暴発し核を使ったり、NATO全軍に宣戦布告をするようなことがありませんように。

 とにかく、一人でも多くの命が救われることを願っております。

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