2021/10の記事

【☆】関連性妄想障害。岸田首相の諸々の発言について。日大について。

 関連性妄想障害。統合失調症ではよくある妄想です。現実の点と点がくっついているように思われ、特に時間軸上において後者に当たる点は、誰かがわざとやっていって、自分にしかわからない暗号を伝えているのではないか……という妄想です。


 統合失調症初期段階では相当苦しめられました。この世の全ての点と点が繋がり、テレビの報道、街中の看板、日本各地の地名など、ありとあらゆるものが暗号に見えている時期がありました。特に一人暮らしの頃は誰にも相談することができなかったので、妄想の海のなかに溺れていました。


 例えばどんなの? と思う方もいるでしょう。最近の具体例をあげましょう。


 岸田さんが総裁選挙に臨む際に「私には聞く力がある」と演説をなさっていました。そして、自民党総裁になり、首相となられました。


 それと、熊本県菊池市の動物公園でエミューが大量脱走した、というニュースがありました。今も逃げています。


 この二つを関連付けてしまうのです。


 岸田さんの「聞く力」を「菊池から」と考えてしまうのです。


 後者に起こった「菊池」の事件は、誰かが起こした人為的な事件で、暗号を伝える練習をしている、という風に考えてしまうのですね。「(まず)菊池から(スタートだ)」みたいな。


 また、岸田首相が所信表明演説(漢字が違っていたらすみません)で引用した、アフリカのことわざ「早く行きたければ、一人で行きなさい。遠くに行きたければ、みんなで行きなさい」という言葉です。


 実はこの言葉、鮮明な記憶にはないのですが、数日前に、偶然にツイッターで見た記憶があるのです。ノーベル文学賞でアフリカの作家が受賞した際に関連として見たような……、もしくは、こあらの学校というアカウントで、ことわざとして紹介されいていたような……。深くは覚えていないのですが、このことわざを、岸田首相の所信表明演説で聞く以前から、それも数日内のうちに既に知っていたのです。


 それで、こう妄想するのです。「国家単位で私に暗号を伝えるための準備をするために、岸田首相は所信表明演説で『早く行きたければ、一人で行きなさい。遠くに行きたければ、みんなで行きなさい』という言葉を使った」のだと。


 もちろん、妄想です。たまたまです。これを私は「神の偶然性」と呼ぶことにしています。関連性妄想でいちいち気にしていたら確実に気が狂うのですが、統合失調症の私には、世界がこう見えています。


 以上、冷静な文で関連性妄想の具体例を取り上げてみました。


 もう一つ、具体例をあげるならば、日本大学の理事が背任の罪で逮捕されたこともあります。


 私が閉鎖病棟で入院していた2018年6月頃、お昼のニュースは『日大アメフト部タックル事件』を延々と流していました。今回の理事の逮捕は、「『タックル事件』が起きていた時代の頃のように、閉鎖病棟に閉じ込めてやろうか?」という神の警告のように思われるのです。


 もちろん、関連性妄想です。閉鎖病棟に行くことなく、仕事に行き、自宅へと帰って、こんなエッセイを投稿しています。


 しかし、私には世界がこう見えています。終わることなき『神の偶然性』。これが私の統合失調症の一つの真実です。

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