統合失調症は悲惨な人生を生きることが定められているのに、なぜあなたは生を選びますか?

 悲惨な人生を辿ると分かっていたら、若いうちに自殺をした方がコスパがいいのか?


 論理的に考えてみると、そんなアイデアが浮かびます。


 もちろん、死ぬのは怖いので、自殺なんかしませんが。


 しかし、統合失調症という、一生付き合ってはいけない病気にかかったとしたら、あなたはどうしますか?


 一生、月に一度は精神科に通院しなければいけません。


 一生、公安から自動車免許の許可証を精神科医に書いてもらわなければいけません。


 一生、障害者枠で仕事を探すことになります。


 一生、統合失調症なので、まず賃金の高い職業に就くことはできません。


 障害年金がもらえます。しかし、これは一生ではありません。一年ごとに更新が必要で、医者が『障害年金が必要がない』と判断されれば、その時点で打ち切りになる可能性を秘めています。


 障害者手帳が貰えます。映画鑑賞が1000円になります。携帯の通信費が少し安くなります。行政が運営する公共交通機関が半額で使えたりします。


 さて、これらを天秤にかけて、それでも生きることを選択しますか?


 一生、幻聴も続きます。一人で部屋にいるのに「死ね」と聞こえてきました。


 一生、神の偶然性が続きます。『何かを期待され、裏切られること』が一生、続きます。


 それでも生きますか? 何の意味があるんですか?


 神が、死に対して苦しみを与えているのは、簡単に死なせないためだと思っています。簡単に、痛みもなく死ねたら、統合失調症患者はまず、死を選ぶでしょう。


 キラキラとした未来なんて残っていない。毎日が切迫し、休日にはなぜ生まれてきたのか? なぜ生きているのかを、もんもんと問い続ける日々が続きます。


 やることなすこと全て失敗。


 常に最悪を想定して生きていく。


 そんな人生、楽しいですか? 全く楽しくない。


 無理に明るくするのが苦手なので、暗めにいきます。

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