統合失調症の本質は、何かを期待させるかのような暗号を感じ取りながら、結局のところ何の利益も得ることがないところです。

 


 これが統合失調症のある意味での怖さ。


 何も起こらない。起こるとしたら不幸なことばかり。


 周囲の言動が全て暗号のように聞こえ、


 これがTHE、統合失調症です。


 「自分なんてこれほどの者だ」「何も主張しない方がよい」「無言の歯車となって身体を意思なく動かした方が良い」そんな風に感じます。


 この卑屈さが強くなると、主張する意味を無くします。これは統合失調症に限らず、組織のなかで働いている人は全員持っている感覚なのかもしれません。


 発展すると、このエッセイも消したくなります。主張するだけ人間は集団から遠巻きに見られ、結果的に不利な状況を創り出してしまうのです。


 同い年くらいの正職員さんに、高校生の子供がいると言われビビりました。


 色んな制限を与えられたような気がします。まるで神の試練のように。


 「電車では席を立ちなさい」「横断歩道以外を渡ってはいけない」


 僕は公務員には向いていない。そう思いました。


 しかし、公務員以外では働けません。


 僕にとっての揺るぎない、たった一つのアイデンティティは統合失調症患者であることです。


 一生引きずるこの病気。毎日が神の試練のような日々。


 前回の投稿では、まるで天下りのような発言がありましたが、まずそういうことは絶対に起きないと思います。


 前回の投稿を訂正したいですが、しません。唯一のアイデンティティが統合失調症だからです。それしかないんです。


 年を経るにつれて、さらに死にたくなるような日々は続くでしょう。何もかも成功しなかった人間は、どこに行っても通用しません。


 大学を辞めた。それで個性を失った。常識を取り戻し、何者でもなくなった。ただの精神障害者手帳を持った、ただの障害者になった。


 精神障害者にパラリンピックはありません。精神障害者だけの特権などありません。ただ正常な人との差を埋めるためだけの、行政が管理する施設に少しだけ割引があるだけです。


 絶対に精神障害者になんかならないほうがいい。


 統合失調症は天罰です。

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