第12頁「時の事務所」

私とれいなは幻灯図書館げんとうとしょかんへ向かった。れいな曰くそこにはたくさんの資料があるらしく、私の故郷に関する情報があるかもしれないらしい。

「ここならね!ほら、色んな情報あるかもしれないし!」

「そうだね!早速探そう!」

1時間程探したが、なかなか見つからなかった。宇宙の本、歴史の本、文化の本など色々調べた。本棚を歩いていたら棚にぶつかってある1冊の本が落ちてきた。

「『やまなし』?なんだろう、これ。」

「やまなしだね!宮沢賢治って人の書いた小説だよ!」

「そっか・・・。」


更に1時間探しましたが、なかなか良い情報は見つかりません。ひとまず図書館を出て、街で探すことにしました。

「んー。何か情報無いかなー。もしかしたらもしかしちゃったりしないかなー。」

するとどこからともなく1枚のチラシが飛んで来ました。

「ん?『時の事務所』?なんだろ、これ。」

「さぁ・・・。ちょっと怖そうだよ?」

「そうだよねー。見るからに怪しいよね・・・。」


すると私達の横にあった空き地がボロボロのビルに変化した。

「なんか出てきたね。」

「ちょっと怖そうだけど入ってみようか・・・。」

外も中もコンクリートで、ヒビがあったりホコリっぽかったり。いかにも古いビルだった。沢山ある部屋の入口は全部空き部屋だった。すると4階の1本の廊下の突き当たりに突如赤い扉が現れた。

「『時の事務所』って書いてある・・・。」

「ここが時の事務所・・・。」


あたし達は扉にある金色のドアノブを捻って中へ入りました。

「「お邪魔しまーす・・・。」」

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無題の小説 トウヤ・ウナム @Yahhiyi

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