第11頁「キャラソン制作委員会」

 朝、れいなから突然提案された。

「『キャラソン』作らない?カニーナ!」

「キャラソン?」

「そう!あたし達のイメージソング的なのを作るんだよ!」

「よくわからないけど何か楽しそう!」


そこで、カニーナを連れて学校の音楽室を借りに行きました。

「そうだ、カニーナの服ってそれしか無いんだっけ?」

「大丈夫!カモフラージュ出来る機能が一応あるよ!」

「そうだったね!じゃあカモフラージュしてからレッツゴー!」

「GO!」

最初にどんな曲を作りたいか、具体案を出し合うことにしました。

「どんな曲を作ろう・・・?」

「私は、この自慢のジェットの曲を作ろうかなー。」

「じゃああたしは、おばあちゃんに教えて貰ったポジティブ思考の曲にしようかなー。」

「いいね!」

「それではまず、歌詞を考えましょう!」

「オー!」

「『毎日幸せに過ごせたらいいなって』・・・うん!良い感じ!」

「『どんな所でもひとっ飛び』・・・よし、こんな感じかな!」

そして数分後、歌詞を書き終えました!

「よし!出来た!あたしの曲の題名は『えぶりでぃぽじてぃぶ』!」

「私も出来たよ!題名は『カニーナ・ジェット!』!」

「お互いいい歌詞が出来たね!」

「うん!そうだねれいな!」


あとは曲を付ければ完成。だけど少なくとも私は作曲のセンスがない気がする。

「曲ね・・・。私、音楽的な事あまり分からないし・・・。」

「あたしも・・・。誰か教えてくれる人とかいないかなー」

すると、私達のいる教室の方へ、誰かが歩いてくる足音が聞こえてきた。

「音楽の事でお困りならば!この、『アルル・ビゼー』にお任せあれ!」

「もう!アルルはズカズカ行き過ぎ!あ、僕はヴィオラでーす!」

よく分からないけど、音楽に詳しいんだということは分かる。


よく見たら、横にいる楽器の子はヴィオラって名前だけど、どっちかと言うと大きさはバイオリンな気がします。

「この楽器はこんな風に奏でるよ!」

「へぇー!すごい!」

「打楽器は使い方によって曲の雰囲気も変わるし、上手くはめればいいアクセントにもなるんだ!」

「勉強になる!」


こうして、2人の作曲に詳しい人から、イロハを教えて貰い、何とか曲が完成した。

「良い感じだね!」

「やったね!」

「いつか発表出来たらいいね!また何か曲について聞きたい事があったらいつでもやってくるから!」

「本当にありがとう!」

「ありがとう!」

「どういたしましてー!」

「あ!またそうやってアルルは調子にのってー!」


曲が完成して良かった!いつか発表出来たらいいなと思います。


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