第6頁「寝床という名の野宿」
この星とももうお別れか・・・。そう思いながら空を飛んでいた。
「イバ ドッグ・・・。」
少なくとも、街はひとつ超えた。その辺を過ぎた時、「ガキン!」と言う音が鳴り、小さな森へ落ちた。
「チウア!」
かなり薄暗い森。キノコのような植物がたくさん生えている。改めて服を見たらジェットが壊れていた。さっきまでは辛うじて飛べる状態だったのに。しかももう夕方だ。このままではかなり危険な状況になってしまう。ひとまず落ち着いてから、一晩を越すための準備を始めた。
まず、小さな木の枝をたくさん集めた。そして火を起こした。次に食材を探した。幸いここにはキノコのような植物が生えているので、それを起こした火に当てて焼いて食べた。そして、歯磨きキットみたいなのがあったので体の健康の為に磨いた。そうしていると、すっかり夜になった。危険な生き物などに見つからないように頭のカニバサミから、生体反応を消す泡を体中につけて眠った。
しばらくして、お腹の痛みで目を覚ましてしまった。お腹が痛くなるのなんて初めてだ。しばらく腹痛で動けなくなっていたら、暗闇で2つ丸いものが光った。何かの目である事は確かだが、何かは分からない。唸り声が聞こえるので私は急いで走って逃げた。でも途中で頭がぼーっとしてきた。
急いで逃げないと。意識がもうろうとしている中で、精一杯走ったが、遂に足が動かなくなってしまい、私の目には涙が流れた。
(このまま、死んでしまうのかな・・・?)
悔しさと悲しさが込み上げてくる中、私の目の前は真っ暗になった・・・。
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