第3頁「蔵務町観光ガイド」
やはり、私の言葉は伝わってない。そこで私は持っていた紙とペンを用意した。そしてさっきと同じように泊まりたいという感じの絵を描いた。
「・・・よく分からないけど良かったら家にあがって!」
よく分からないけれど、入っても良い雰囲気だったのでとりあえず家に上がらせてもらった。
お父さんとお母さんに許しを得てから女の子を家に入れました。でも、何をする訳でもなく沈黙が続いてしまって・・・。
「ねぇ!こっちに来てみて!」
あたしは女の子を自分の部屋に連れて来ました。あたしは、ジェスチャーを混じえながら自己紹介をしました。
「アタシ、レイナ。アナタノ、ナマエハ?」
「カ、カニーナ。」
「カニーナっていうのね!よろしくね!カニーナちゃん!」
「・・・ヨ、ロ、シ、ク!」
『ヨロシク』それが私のこの星で覚えた初めての言葉だった。
その夜は、カニーナちゃんに使えそうな言葉を幾つか教えて、後は2人で寝ました。
次の日、朝起きてすぐあたしはある事を思いつきました。
「そうだ!カニーナちゃんに
朝ごはんを食べ終わって少ししてからカニーナちゃんを呼びました。
「カニーナちゃん!外に出よう!この街を案内するよ!」
「アンナイ?」
「うん!」
私は、臨時のカモフラージュ用スーツに着替えた。
「えぇ!カニーナちゃんのその服、変形するの!?」
レイナは少し驚いた様だけど、2人で街へと出かけた。
「カニーナちゃん、まずはここだよ!」
まず、あたしが紹介したのは『カフェ・ポラーノ』。ここはとてもコーヒーが美味しくて、苦いのが苦手なあたしでも飲めます。カニーナは少しキョトンとしていました。
「とりあえず入ろう!」
建物の中は香ばしい香りが漂っていた。これがたまたま辞書で見た「こぉひぃ」とやらの匂いなのか。
「カニーナちゃんは何にする?」
「・・・コ、レ。」
「おぉー!『カプチーノ』ね!すみませーんカプチーノひとつとホットティーひとつお願いします!」
❇❇❇❇❇❇❇❇❇待ち時間❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇
「ねぇ、カニーナちゃんは、どこに住んでいるの?」
カニーナちゃんは顔を鬱向けた。
「オトウサントオカアサン、ソシテオネエチャンガイルイガイハワカラナイ。」
「そうなんだ・・・。」
❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇
「おまたせ致しました。カプチーノとホットティーです。」
注文した飲み物が来たようです。
「カプチィノッテオイシイネ!」
「でしょ!」
それぞれ飲み終えてから次の場所へ向かいました。それは『どんぐり山』です。
「ここには、一年中どんぐりがなっているんだ〜!」
「ワォー!」
(ドングリ!ドングリの炒め物にドングリご飯、ドングリスープもいいなぁ・・・!)
「まぁ、入れないけどね〜。」
「ウゥ・・・。」
(他をあたろう・・・。)
「次、行くよ〜!」
そうレイナに言われて連れて行ってもらった所は・・・。
「ジャーン!」
「ココハ?」
「あたしの通っている『蔵務私立幻灯中学校』でーす!」
私もここに行きたいと思いながら眺めていた。私は期待で一杯になった。
あたしはその後、『ポラーノ広場』『蔵務町駅』『
そして、最後にレイナに連れていってもらったのは・・・。
「最後はここ!『幻灯図書館』!」
「ワォー!」
(ここならたくさんの事が学べるかも!)
そう思いながら後にした。
「もう夕方だし帰ろうか!」
「ウン!」
笑顔でレイナに返事をしたが、私はある事をレイナに打ち明けなければならなかった。
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