第651話 解封2


神side


「何者じゃ?」


感情ない声が聞こえてくる。


「$°=〒^|=+*♪÷8」


イブキは神にしか聞き取れない言語で名前を伝える。


「ほう‥

 で、神がいまさら何の用だ?

 まさか我らを出してくれるのか?」


感情のなかった声に少し力がはいる。


「あ〜やっぱりこっちの言葉のがしっくりくるかなぁ‥

 いやぁ〜久しぶりに神語使ったよ。

 え?

 用件?

 うん、そのまさかだよ。

 こっちがだす条件を守ってくれるならソコから出してあげるよ。」


イブキの言葉を聞いて祠が大きく揺れる。


「本当か!?」

「出せ!」


先程と違う声が二つ聞こえてくる。


「じ、条件を聞こう。」


最初の声の主は冷静を装うがかなり動揺していた。


「まず目的だけど‥

 とある妖怪達と戦ってもらいたい。

 あっ、君たちだと妖って言ったのがわかるかな。」


イブキが真剣な表情で話を進める。


「やる!」


即答する声が響く。


「お、おい!

 すぐに返事するなよ。

 ちゃんと考えて行動しろっていつも言われているどろ?」


即答した者を戒める者が現れる。


「はん!

 我らと戦う???

 馬鹿も休み休みいえ!

 我らは悪神だぞ!!

 妖ごときが戦えるわけがない。」


また別の者が現れる。

この者はただ外に出たいわけでは無さそうだった。

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