第650話 解封1


人が住む世界と神々が住む世界の間に誰も寄りつかない空間が存在した。

その場所にその者たちは封印されている。


古代中国に存在し、度重なる悪行により神々に封印された。


その名を四凶という。


混沌(こんとん)

窮奇(きゅうき)

檮杌(とうこつ)

饕餮(とうてつ)



神side


「やっぱりセオリは反対したね。」

「まぁ、予想通りだが‥」


イブキとイザナミが四凶が封印された場所に訪れていた。


「交渉は私に任せてね。」


イブキが交渉役を買って出る。


「何をやる気になっておるか知らんが、まぁ別に構わん。」


イザナミが渋々認めてくれた。


「ありがとう!

 では、頑張りますかね。」


イブキが封印された祠に降り立つ。


祠の中心からは封印されているとはいえ、恐ろしいまでの妖力が漏れだしている。


「あ〜これは凄いね。

 これ下手したら自分達で出てくるじゃない?」


イブキが冗談ぽっく話すが真顔であった。


イブキが祠の中心に近づくと声が聞こえてくるのであった。

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