第643話 ダサい


とりあえず毛羽毛現を呼び出す事にする。


『妖怪召喚用タブレット、カモン!』


召喚用タブレットが手元に現れる。


じーーー


アマビエに凝視されている。


「どうしたの?」


何か引っ掛かるので尋ねてみる。


「恥ずかしくないの?」


クッ!

どストレートにアマビエの言葉が心に突き刺さる。


「いや、だって‥

 少しはカッコつけたいじゃん。

 異世界にきてから更に目立たなくなってるし‥

 何かキャラを付けないと‥」


胸の内を吐き出す。


「変えたがいいかも‥」


アマビエが目を逸らしてしまう。


え?

そんなにダサかった??


正直ショックであった‥


「そんなのいいから早く呼び出して欲しいっす!」


璃水に胸ぐらを掴まれて揺らされる。


「いや、さっきの良くないみたいだし‥」


璃水に愚痴ってみる。


「そんなの前から皆んな思ってしましたよ。

 まぁ、いいじゃないですか。

 そんな所も含めて好きなんすよ!」


璃水が満面の笑みで応える。


笑顔が眩しかった。

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