第640話 実験20


「わ、私のプリティーな髪が‥」


璃水が虚な目で斬り落とされた髪を見つめている。


その後は無言のまま涙を流す。


「なぁ‥

 少しやり過ぎじゃないか?」


さすがに可哀想になって髪を斬り落とし張本人に尋ねてみる。


「それはアイツが私を怒らせるから‥

 ‥‥‥‥‥

 まぁ、ちょっとやり過ぎたかなぁとは思うけど。」


明日香も璃水の様子を見て悪いと事をしたと思っているようだ。


はぁ‥どうしよう。


さすがにアレは可哀想だ。


と、なると頼れるのはあの神様達になるかな。


俺がセオリを呼び出そうとした瞬間、璃水にアマビエが近づく。


何をする気だ?


俺はアマビエを観察する事にする。


アマビエは何処から出したのか数本の試験管を握っていた。


そしてその中の毒々しいピンク色の試験管の蓋を取ると、虚無な璃水の頭に振りかけるのであった。


液体なので冷たいと思うが璃水は全く反応をみせない。


しかし、それから数分後突然璃水が動き出す。


いきなり股間を手で押さえのであった。


何かが起きたようだ。


「どうした?」


様子がおかしいので璃水に声をかける。


「あ、アソコの毛が無くなりました。」


璃水の言葉に唖然とするのであった。

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