第631話 実験11


「ハン、たかが泥田坊如きに馬鹿にされるとは‥

 妖怪ウォッ◯ではCランクのくせに!

 雑魚乙!

 ちなみに河童はAランクっす!」


璃水が玖々莉を挑発する。


「クッ!

 妖怪◯ォッチを持ち出されると‥

 ゲゲゲでは主人公を追い詰めたのに‥」


玖々莉は言い返せないのか悔しそうな顔をする。


「所詮はフィクションでのこと!

 カッパに現実を教えてやる!!」


不毛な言い合いをやめ、実力行使に出るようだ。


それにしても妖怪である泥田坊がフィクションを語るとは‥

なかなか面白いと思うのであった。


俺が目を話した隙に戦いが始まっていた。


「水刃!」


璃水が水で出来た刃を玖々莉に飛ばす。


「泥壁!」


玖々莉は泥で出来た壁で水の刃を防ぐ。


「水鉄砲!」


璃水が水の球を撃ち出す。


かなりの数を打ち出したのか玖々莉の作った泥の壁を打ち破った。


水の球が玖々莉を捉えたかに思えたが、咄嗟に足元の泥に姿を隠してしまう。


って、いつのまに足元を泥にしたの!


璃水と玖々莉の戦いに興奮するのであった。

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