第629話 実験9


「何でうまくいかないかなぁ‥

 私の仮説が正しいはずなのに‥

 何が悪いのか‥

 素材、検体が悪いのか‥」


実験が成功しなかったのでアマビエが自分の世界に入り込んでぶつぶつと独り言を呟きだす。


ここは下手にフォローすると怒られそうなので傍観する事にする。


「いや、私の仮説は間違ってないはず!

 きっともう少し力が均衡しないとダメなのかもしれない!!」


結論が出たのかアマビエが元気を取り戻す。


「それでは、璃水と同等の妖怪を教えて下さい。」


アマビエに言われて頭の中で整理する。


う〜ん、璃水と互角の妖怪‥


基本的に璃水より強い妖怪ばっかりだからなぁ‥


とりあえずアマビエに頭に浮かんだ妖怪を伝えてみる。


そして、その妖怪がセオリによって呼び出される。


「キャーーーー!」


何故か今回も裸の妖怪が呼び出される。


毎回お風呂の時に呼び出してない?


それが偶然なのか、セオリの策略なのかは不明であった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る