第520話 強制召喚3


靄が晴れると全員が息をのんでいた。


「何て高さなんだ‥」


紫花が驚きつつ何とか声をしぼりだす。


紫花達は円形の闘技場らしき物に立っていたがその闘技場の眼下には微かに山や川が小さく見えていた。


「落ちたらひとたまりもねぇなぁ‥。」


紫花がつぶやくとそれに応える者があらわらる。


「そうですね‥。」


応えたのは咲夜だ。


紫花が何かを言いかけて他の妖怪に気がついて口をつぐむ。


緋莉、咲夜、白音、九曜、紫花がお互いの存在に気がつく。


この時、全員が何を話していいのか困っていた。


沈黙が続き、時間だけが過ぎていった。


「あ〜、めんどくせぇ!

 駆け引きとか苦手だから、全員ぶっ飛ばすな!

 面倒だから全員俺が相手してやってもいいぜ!!」


沈黙が続きイライラしたのか紫花が口を開き、全員を挑発する。


「だったら私が‥」


九曜が紫花の挑発に応えようとすると突然1人を除いた全員に重力がかかる。


「邪魔。」


緋莉がいきなり全員に攻撃を加えた事でバトルロワイヤルがスタートする。

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