第516話 有難い
妖怪の医者についての情報が見つかったらしく笑顔なヨウヒさんに対して、納得出来ないのか明日香が噛みつく。
「ちょっと、変な事言わないで。
妖怪の医者何ていないわよ!」
妖怪の総大将とまで言われている明日香が妖怪の知識で負けるわけにはいかなかった。
「はぁ‥。
私が言ってるわけではなくて、あくまでもネットの情報なので‥。」
あくまでも検索結果を伝えたまでなので、明日香に突っかかられて困惑するヨウヒさんであった。
「確かにそうだけど‥。」
理解はしたが納得まではしていない表情である。
「とりあえず話を進めますね、ツンデレさん。」
ここでヨウヒさんが明日香に喧嘩を売ってしまう。
「はぁ?
誰がツンデレさんよ!!」
案の定、明日香がキレだす。
「それで、情報にあった妖怪ですが‥。」
自ら喧嘩を売ったが最後まで面倒を見ない自分勝手なヨウヒさんであった。
「無視かよ!」
明日香が無視されてさらにキレだす。
「アマビエって妖怪ご存知ですか?」
明日香の事を無視して話を進めるヨウヒさん。
「アマビエ?
もちろん知ってるよ。
疫病封じの有難い妖怪だよね?」
「そう、あの有難い妖怪です。」
ヨウヒさんが頷く。
「あのぉ‥
実は私も意外と有難い妖怪なんですが‥。」
さっきから空気だった八重花が何故が対抗心を燃やしてくるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます