第506話 古風
「とりあえず、八重花の言う博識な妖怪を呼び出してみようか?」
八重花と明日香が落ち着くのを待ってから話を進める事にした。
「わかりました〜。
かなりマイナーな妖怪なので私に呼び出させて下さい〜。」
八重花に頼まれたので召喚用タブレットを呼び出す事にする。
「カモン、召喚用タブレット!」
俺が叫ぶと手元に召喚用タブレットが現れる。
「‥‥‥。」
無言の明日香の目が睨んでくる。
「どうした?」
睨まれる理由もなかったので尋ねてみる。
「そんな叫んでた?
カモンって‥。
引くわー。」
無言だと味気がないのでアレンジを加えたのに‥。
明日香に引かれてショックをうける。
「まぁまぁ、私は好きでしてよ〜。」
俺から召喚用タブレットを受け取りながら八重花にフォローされる。
ありがとう、八重花さん!
その後、八重花が召喚用タブレットを操作して妖怪を呼び出す。
「ちなみにどんな妖怪?」
気になるので八重花に尋ねてみる。
「う〜ん、簡単に言うと車輪付きの本棚を持ち歩く古風な妖怪だよ〜。」
光の柱を見ながら八重花が応えてくれた。
本棚を持ち歩くんだ。
それなら博識なのはわかる気がする。
その後、博識な古風な妖怪を想像しながら光の柱が消えるの待つのであった。
・
・
・
「何か、想像と違う‥。」
出てきた妖怪を見た感想である。
「誰?」
八重花に至ってはもっと酷い感想である。
本棚を持ち歩く古風な感じをイメージしていたが、呼び出されたのは普通の女子高生だった。
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