第478話 喧嘩7


セオリに怒られたイブキはポケットに手を突っ込み、今回はまさぐる事もなくお目当ての物を掴んだようだ。

(それが出来るなら最初からやれよ!)


「テレレレッテッテッテー‥‥

 フラフープ!」


もったいぶる事もなく道具を出すイブキ。


「あれ?

 どこでもフラフープじゃなかった?」


さっきと名前が違ってので尋ねてみる。


「あっ、名前なんてどうでもいいよ。

 見た目がフラフープだから、そのまんまでいいかな。」


うわ、いい加減!って思ってしまった。


セオリが怖いのかさっさと作業を進めるイブキ。


例の表情の首をつなげたお兄さんをフラフープで消す。


次に何もない所から新しいお兄さんを出してくる。


今回も空中から落ちてくるお兄さん。


受け身も取れなくてお尻が痛そうだった。



さて、ここでおさらいをしておこう。


前回の失敗はズバリ!

この場面だ!


「アリシアさんからお兄さんを助けて欲しいと頼まれたので、こうして助けに来たのです。」


お兄さん曰く、アリシアが人に助けてとか言わないはず的な事だった。


お願いは事実たが、喧嘩の原因になるなら今回は控えよう‥。


とりあえずは自己紹介から始めるのであだた。

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