第466話 治療4


フブキはお兄さんに近づくとフラフープを上から被せる。


するとお兄さんがその場から消えてしまう。


イブキは何事もなかったようにフラフープを振り回してみせる。


「お兄さん、消えちったね‥。」


それぐらいしか感想は出なかった。


『まだまだ終わりじゃないよ!

 次は出してみせるから。』


イブキはフラフープを胸元で水平に構えるとフラフープを持っていない手でフラフープをトンと叩いてみせる。


ドサッ


音と共に1人の男性がフラフープから落ちてくる。


「いや、落とすのかよ!!」


突っ込まずにはいられなかった。


地面に男性がうつ伏せに倒れている。


何かシュールな絵面だと思った。


「な、何が起きた!」


お兄さんが騒ぎ出す。


『後は任せたよ。』


それだけ言うとイブキは消えてしまうのであった。


え?

説明までしてくれないの??


イブキが消えてしまったのでお兄さんに現状を説明すると言うやっかいな作業が残るのであった。

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