第454話 アリシア8
我の虚勢に男が困った顔で答える。
「辱める?
そんな事しないよ。
それより、アリシアが心に溜め込んでいる気持ちを聞きたくて‥。
此処には君と俺しかいない。
君の溜め込んでいる思いを聞かせてくれないか?」
やはり我の身体は求めないか‥‥分かってはいたが完全に否定されると傷つくのであった。
それより我の思いを聞きたいだと‥。
馬鹿な‥。
そんな物を聞いてどうする?
この男の意図がわからない。
「我の思いを聞いてどうする?
笑い話にでもするか?」
意図とがわからないのでやはり疑ってしまう。
我の言葉に男は疑われたことに対して怒りもせずに真剣な顔でさらに言葉を続ける。
「笑わない。
だから聞かせて欲しい。
もしかしたら何か力になれるかもしれない‥。
俺自身にはあまり力はないけど、俺の妻達には凄い力がある。
アリシアのような困ってる人を見過ごすような真似はしない。
俺は全てを諦めたアリシアを助けたい。
だから聞かせて欲しい。」
また妻の力なのか‥。
この男は理解していないのか??
妻の力だろうとそれはそれでお前の力だろうに‥。
これだけの事をやっても慢心せぬのか‥。
どうする我よ。
溜め込んだ思いをぶつけてみるか?
どうするよ?
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