第452話 アリシア6


女とイチャイチャしながらも私の目をずっと見つめてくる。


この男は何がしたいのだ?


困惑していると突然視界がボヤける。


身体が一瞬浮いたような感覚になるがそれはすぐにおさまった。


何が起きたのだ‥。


少しボヤける身体に鞭を打って頭を覚醒させる。


???


頬に冷たい風があたる。


風???


なぜ、我は外にいる。


それに冷たい風??


目を凝らして周りを見るが霧のような物が遮って見る事が出来なかった。


状況が掴めない。


我に何が起ころうとしているのだ。


困惑していると強い風が吹いて霧が晴れていく。


状況を理解出来ないが眼下に懐かしい物が見えてくる。


こんな物を見せられて冷静でいられるか!


ここ数年出した事がないような声で叫んでいた。


「何故、こんな場所におる!!

 アレはわが故郷ではないか!!」 


山頂にアリシアの声が響くのであった。

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