第394話 イザナミ
銀狼達の説得を諦め戦う事にする。
銀狼達は俺達を殺すつもりだが、こちらは殺すつもりはない。
これは明らかにこっちが不利だ。
「さぁ、戦うよ。
イチロー君、死なないでよ!」
セオリが不謹慎な事を叫ぶと全員が転移させられる。
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イザナミside
イザナミの目の前に1匹の銀狼がいる。
「ワシは外れを引いたかの‥。」
イザナミは銀狼の中にいた強者と戦いたかったようだった。
銀狼は怒りでワレを忘れていたが目の前の女にガッカリされたことは本能で悟ったようで、さらに怒りを燃やした。
銀狼がイザナミに体当たりを試みるがサラリと躱されてしまう。
銀狼は目の前の女を警戒した。
見た目は強そうには思えないが野生の感なのか嫌な感じがする。
しかしここで逃げるわけにはいかない。
たとえ差し違えてもアイツを倒す!
銀狼は覚悟を決める。
小細工は使わずに一直線で彼女に向かう。
これなら躱せない、最高のタイミング。
銀狼は勝ちを確信し、意識を失った。
銀狼の意識を奪ったのは一振りの剣だった。
天十握剣(あめのとつかのつるぎ)。
「安心せい、峰打ちだ。」
イザナミは一度は言ってみたかったセリフを言えて上機嫌だった。
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