第392話 闇36


「落札です!」


銀狼を買ってしまった‥。

今回は完全に俺の意志だ。

買ってしまった事に後悔はない。


『カッコつけてるけど、たんにゲームのキャラに似ていたからだよね?』


セオリには全てお見通しだった。


はい、そうです。

某ゲームに出てくる銀狼が好きで‥。

フィギュアも買ったし、デフォルメされたぬいぐるみも買った。

それぐらい好きだった。


そのキャラに似てたから、つい。


『まぁ、たまには我儘言っていいんじゃない?

 それに売れ残ると処分されたかもしれないし‥。』


処分??

銀狼を??


俺は運営側に怒りを感じた。


『あっ、言い忘れてた。

 あの銀狼の親が近くまで来てるからオークションが終わる頃ぐらいに乗り込んでくるかもね。』


え〜、マジで?

これから訪れるであろう厄介事に頭を悩ませるのであった。

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