第381話 闇25


 30分間の休憩になったので、俺たちはその場に留まりお茶する事に。


スタンは何か連絡する事があるとの事でこの場にはいない。


緋莉と2人っきりになれるかと思ったが何故かディアーナが背後に控えている。


緋莉から2人っきりになりたいプレッシャーをかなり受けていた。


「他の人達も休憩しているからディアーナも休憩したら?」


さりげなく離れてもらうよう促す。


「お心遣い感謝します。

 ですが、私は貴方様の後ろに控えている事が休憩になりますので‥。」


ん?

貴方様?

後ろに控えるのが休憩?


何を言ってるのか分からない。


「邪魔。」


緋莉がド直球を投げ込む。


「イチロー様から邪魔扱いされた訳ではありませんので‥。」


打ち返しやがった!

ディアーナ、怖い子!

まさか緋莉のプレッシャーに対抗するとは‥。


緋莉とディアーナが睨み合う。


このまま膠着するかと思われたが、ここでディアーナから爆弾が投下される。


「イチロー様はどうしたいのですか?」


ディアーナが拾われてきた猫のような目でこちらを見てくる。


緋莉が私を選ぶはず的な自信に満ちた顔をしている。


俺ピンチ!!


当然妻である緋莉を選ぶのだが、カトが立つ言い方するのも‥。


相手を傷つかないようにするにはどうすればいいのか‥。


俺が悩んでいるとある意味助け舟が現れる。


「そんなの簡単だよ!

 イチロー君には私がいるから!!」


突然セオリが現れて俺の首に抱きつくのであった。

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